菱地所など不動産株が頑強、20年債入札後に長期金利に低下圧力◇
三菱地所<8802.T>や三井不動産<8801.T>、住友不動産<8830.T>が頑強な動き。朝高後に利益確定目的の売りが出て伸び悩んだが、後場に入り再び上昇指向をみせる場面がある。財務省は14日、20年債入札を実施した。前回の20年債入札の結果は不調となり、国内金利に上昇圧力が掛かったが、今回は応札倍率が3.94倍と前回の2.80倍から上昇。大きければ大きいほど不調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)は7銭と、前回の96銭から大幅に縮小した。事前に警戒感があった20年債入札が順調な結果となったことを受け、債券の需給不安が後退。円債価格に上昇(金利に低下)圧力が掛かっており、金利上昇が業績にネガティブな影響をもたらすとみられている不動産株には下支え要因となったようだ。東証の業種別指数の「不動産業」は1%を超す上昇となっている。
(注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。
出所:MINKABU PRESS
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