「堅調スタート、上方の窓が目標か」~黒岩の眼(朝刊)

著者:黒岩泰
投稿:2023/09/04 17:45

リバウンド相場が継続!?

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 先週末の米国株式相場は高安まちまち。ダウ工業株 30 種平均は 115.80 ドル高の34837.71、ナスダック総合指数は 3.15 ポイント安の 14031.81 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 32755 円付近での推移。したがって、本日の日経平均はやや堅調スタートを想定。上値を試すと思われる。

 注目の米雇用統計の非農業部門雇用者数は 18.7 万人増となった。市場予想を上回っており、米 FRB による利上げ観測がやや高まる展開。ナスダックは下落に転じた。ただ、米重要イベントを通過したことで、市場には一定の買い安心感が台頭。日経平均のリバウンド基調は続くと思われる。

 日経平均の日足チャートでは先週末、上ひげが出現。上値の重さを示唆しているが、重要な上値メドであった上方の窓を突破。リバウンド相場が継続していることを示唆している。新たなファンダメンタルズの壁(割安の壁)が出現する可能性が高まっており、より安心感の強い上昇相場を演出するだろう。

 その際に上値メドとして意識されるのが、上方の窓である。ちょうど上方の壁の下限あたりに存在しており、有効な上値メドとなっている。「上昇相場が継続している」ということになれば、この窓が目標となるのは自然であり、ギリギリの上値の限界値として認識されそうだ。本日の日経平均は堅調スタートからジリ高の展開を想定。この窓に向けて、動いていくと思われる。

 今週の注目材料は 7 日(木)のアクティブETFの解禁、そして 8 日(金)のメジャーSQということになるだろう。直前には思惑含みの動きをする可能性があり、株価の一時的な変動には注意が必要だ。投資家は「買いポジション」を持ったままで、「本当に上方の窓まで行くのか」――見極めるようにしたい。

【本日のレポート銘柄】
かんなん丸<7585>
海帆<3133>
サンバイオ<4592>など

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黒岩泰
株式アナリスト
配信元: 達人の予想