日金属、上期経常を一転赤字に下方修正、通期も減額

配信元:株探
投稿:2023/08/25 17:30
 日本金属 <5491> [東証P] が8月25日大引け後(17:30)に業績修正を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の2億円の黒字→8.5億円の赤字(前年同期は8.1億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
 上期業績の悪化に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の11億円→0.5億円(前期は12.8億円)に95.5%下方修正し、減益率が14.3%減→96.1%減に拡大する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2024年3月期第2四半期累計期間につきましては、当社グループ製品の主要取引先である自動車関連産業での半導体不足の解消により需要が回復すると見込んでおりましたが、国内におけるサプライチェーン間での在庫調整が長引いており、また海外ではEV化への加速や中国市場の低迷などの影響により、実需の回復が大幅に遅れております。さらに、コロナ禍によるPCやゲーム機などの巣ごもり需要もなくなったことで、特に当第2四半期会計期間における冷間圧延ステンレス鋼帯の売上高が当初予想に比べ大幅に減少する見通しとなりました。 損益面におきましても、売上高の減少に伴い生産シフトの調整や販売費および一般管理費を含む事業コストの削減を図ってはいるものの、当社板橋工場第三圧延工場の新設備稼働による減価償却費負担のほか、エネルギー、原材料、副資材の値上がり等による原価率の上昇を避けることは出来ず、またこれら諸コスト上昇に対応した販売価格の是正が遅れているなどの理由から、当社の業績が大幅に悪化する見通しです。 なお、通期の業績予想につきましては、当第3四半期連結会計期間以降には自動車関連産業での在庫調整が終了して需要が回復し、販売価格の是正も進むなど、売上高・損益とも改善に向かうと考えておりますが、依然として先行きが不透明のため、下期の業績予想をそのままとし、上期の業績予想の修正のみを反映させております。
配信元: 株探

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
721.0
(06/07)
-2.0
(-0.27%)