午後:債券サマリー 先物は大幅続伸、日銀オペで需給不安後退 長期金利0.565%に急低下
9日の債券市場で、先物中心限月9月限は大幅続伸した。前日の欧米市場で債券相場が上昇(金利は低下)し、円債相場の支えとなった。金融株安を受けて投資家のリスク許容度が下向くなか、日銀の国債買い入れオペのオファー額が据え置かれた。買いオペの結果を受けて需給不安が和らいだことも債券買いを誘う要因となった。
日銀は9日、「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」の4本の国債買い入れオペを実施した。買い入れ結果は長期ゾーンの「同5年超10年以下」の応札倍率が低下するなど、債券を売り急ぐ姿勢はみられず、先物は午後に上げ幅を拡大した。
前日の30年債入札の結果が強い結果となったことも、売りを抑制する要因となった。欧米市場ではイタリア政府による銀行への課税強化策の決定や、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国の一部地方銀行を格下げしたことに伴って、金融株が下落。中国景気の減速懸念も相まって、運用リスクを回避する目的の国債買いが入った。欧米での債券買いの流れは、円債相場の下値不安を和らげる方向に作用した
先物9月限は前営業日比45銭高の147円17銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.040%低い0.565%で推移。0.600%を下回る水準に急低下した。
出所:MINKABU PRESS
日銀は9日、「残存期間1年超3年以下」と「同3年超5年以下」、「同5年超10年以下」、「同10年超25年以下」の4本の国債買い入れオペを実施した。買い入れ結果は長期ゾーンの「同5年超10年以下」の応札倍率が低下するなど、債券を売り急ぐ姿勢はみられず、先物は午後に上げ幅を拡大した。
前日の30年債入札の結果が強い結果となったことも、売りを抑制する要因となった。欧米市場ではイタリア政府による銀行への課税強化策の決定や、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国の一部地方銀行を格下げしたことに伴って、金融株が下落。中国景気の減速懸念も相まって、運用リスクを回避する目的の国債買いが入った。欧米での債券買いの流れは、円債相場の下値不安を和らげる方向に作用した
先物9月限は前営業日比45銭高の147円17銭で取引を終えた。現物債市場で、新発10年債利回り(長期金利)は同0.040%低い0.565%で推移。0.600%を下回る水準に急低下した。
出所:MINKABU PRESS
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