IIF Research Memo(7):2024年3月期はM&A効果とDX投資により増収増益を見込む

配信元:フィスコ
投稿:2023/07/27 12:47
*12:47JST IIF Research Memo(7):2024年3月期はM&A効果とDX投資により増収増益を見込む ■今後の見通し

● 2024年3月期の業績見通し
2024年3月期の連結業績についてインターネットインフィニティー<6545>は、売上高で前期比12.5%増の5,022百万円、営業利益で同74.2%増の172百万円、経常利益で同7.5%増の160百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同202.6%増の106百万円と増収増益を見込んでいる。新型コロナの感染症法上の位置付けが、2023年5月8日から季節性インフルエンザ等と同じ「5類」に移行したことを受けて社会経済活動のさらなる活性化が期待されること、社会活動の正常化や外出意欲の高まりなどによって高齢者の健康への意識が高まることなどを受け、新型コロナの影響は2023年3月期と比較すると軽微となることを想定している。こうしたなかで、2023年3月期に実施した正光技建と施設介護事業(フルール・ガーデン市原、フルール・ガーデン相模原)のM&Aがトップラインの拡大に寄与することを見込んでいる。加えて、システム投資による生産性と収益性の向上によって、利益に関しても大幅な増益を見込んでいる。

レコードブック事業に関しては、新型コロナの影響が緩和されるなかで、新規出店に関する問合せが増加している状況である。こうしたなか、既存オーナーに対する新規出店促進に特に注力し、新規出店のペースを再加速させていく。具体的には、新規出店店舗数は30店舗、2024年3月期末日時点の利用者数は18,000人程度を見込んでいる。

シルバーマーケティング支援に関しては、新型コロナの影響が薄れてくるなかで顧客企業の投資意欲が回復してきている。また、従来どおりの対面の営業活動が実施できるようになってきているなど、事業環境の見通しは良好である。こうしたなか、営業活動をさらに強化し、新規顧客の獲得に注力していく。

仕事と介護の両立支援に関しては、企業がSDGs・ESGを推進しているほか、政府が仕事と介護の両立支援を促進するなど、外部環境の追い風が吹いている。そうしたなかで、認知症関連をはじめとした新規サービスの開発によりサービスラインナップを拡充し、クロスセルとアップセルによって業績を拡大させていく方針だ。加えて、大手グループ企業に対する営業活動を強化することにより、効率的に業績を拡大させていく。

メディカルソリューションに関しては、2023年3月期に新規受注を獲得した企業が同サービスを本格導入することなどを受け、業績が急伸することを見込んでいる。加えて、引き続きセミナーの開催やプロモーション強化などを実施することにより、新規顧客の獲得にも注力していく。

ケアサプライ事業においては、フルケアに加えて、2023年3月期にM&Aした正光技建を中心に事業展開を加速させることにより、業績を拡大させていく。また、レコードブックでの運動機能把握ノウハウを活かした福祉用具貸与・販売サービスなどをはじめとする他事業との連携により、競争力のさらなる強化に注力していく方針だ。

在宅サービス事業においては、コロナ禍の影響が利用者数等の増減に少なからず影響を与えるものの、各サービスについては緩やかな回復を見込んでいる。加えて、2023年3月期に事業譲受した施設介護事業も業績の拡大に寄与することを見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)

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配信元: フィスコ

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