*07:45JST NYの視点:2023年における世界の旅行需要は堅調か
報道によると、国際航空運送協会(IATA)は6月5日、2023年における世界の航空会社の利益予想を47億ドルから98億ドルに引き上げた。新型コロナウイルス禍からの回復が進んでおり、各国で旅行需要が堅調であることが要因。全体の収入は8030億ドルと、新型コロナ流行前の2019年の8380億ドルには届かないものの、高水準となる見込み。IATAのウィリー・ウォルシュ事務局長は、「マクロ経済の見通しが弱くなっても高水準の雇用が需要を押し上げている」、「お金を使うことや娯楽のための借金に消費者は安心感を感じる傾向がある」と述べた。
日本についても2023年の旅行需要は堅調との見方が多い。市場参加者によると、2022年10-12月期の訪日外客の一人当たりの消費額と2023年における訪日外客の予測値を用いて試算すると、2023年1年間のインバウンド需要は約5兆円との試算が出ており、コロナ禍前の2019年のインバウンド需要(推計で4兆8135億円程度)を超える可能性がある。日本政府は5兆円を目標としているが、2023年末までに達成可能とみられている。なお、5兆円レベルのインバウンド需要によって、2023年実質国内総生産(GDP)は前年比+0.89%程度との予測値が出ている。外部環境が大きく変わる可能性があり、楽観視できないものの、4-6月期の実績が順調だった場合、5兆円規模のインバウンド需要が見込める状況となりそうだ。為替相場に与える影響は大きくないかもしれないが、株高要因となった場合、リスク選好的な円売りにつながる可能性がある。
<CS>
日本についても2023年の旅行需要は堅調との見方が多い。市場参加者によると、2022年10-12月期の訪日外客の一人当たりの消費額と2023年における訪日外客の予測値を用いて試算すると、2023年1年間のインバウンド需要は約5兆円との試算が出ており、コロナ禍前の2019年のインバウンド需要(推計で4兆8135億円程度)を超える可能性がある。日本政府は5兆円を目標としているが、2023年末までに達成可能とみられている。なお、5兆円レベルのインバウンド需要によって、2023年実質国内総生産(GDP)は前年比+0.89%程度との予測値が出ている。外部環境が大きく変わる可能性があり、楽観視できないものの、4-6月期の実績が順調だった場合、5兆円規模のインバウンド需要が見込める状況となりそうだ。為替相場に与える影響は大きくないかもしれないが、株高要因となった場合、リスク選好的な円売りにつながる可能性がある。
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