チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップしています。
ブリヂストン <5108> 【2+→2+】
「1Qは売値/MIX改善等から2桁営業増益、23/12期は順調にスタート~」
1Qの調整後営業利益は前年同期比15.5%増となった。12月原材料価格・インフレ影響によるコスト面のマイナス影響を、売値・販売MIXの改善でカバーし、販売数量減少影響はあったが、円安の追い風もあり2桁増益となった。1Qは大幅増収、売上収益は初の1兆円超え、2桁営業増益となり23/12期のスタートは順調。プレミアム領域及び鉱山用タイヤの販売堅調が1Qの好決算に寄与したことが評価できる。TIWでは23/12期は計画上振れを見込むことに加え、稼ぐ力は着実に増しており、株価指標面も割安から投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:11.9% PBR:1.4倍、来期予想PER:10.4倍、来期予想EPS成長率:6%株価(6/2終値):5,664円 Fモデルによる理論株価:7,236円(5月31日by高田悟)
NOK <7240> 【2+→2+】
「24/3期は自動車向け需要回復により大幅営業増益を計画」
TIWでは、24/3期計画がシール事業と電子部品事業でともに増益を予想し大幅営業増益見込みとなったこと、特に電子部品事業がスマートフォン向けに頼らず、電動車向け製品の拡販等、より需要変動が少ない自動車向け拡大による増収により黒字化(増益)を目指す計画になったこと、24/3期からの3カ年中期経営計画は新たな成長のドライバー創出に向け投資拡大を見込む一方で、株主還元強化を図る内容となったこと、などがポジティブであり、4月中旬の株主還元強化等の発表で株価は急騰したが、株価指標面には特段、割高感もないため、投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:3.6% PBR:0.6倍、来期予想PER:12.9倍、来期予想EPS成長率:19%株価(6/2終値):1887円 Fモデルによる理論株価:1975円(5月29日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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