日本郵政が急反落、上限10%の自社株買い発表も大幅減益計画を嫌気◇

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/05/16 10:26
日本郵政が急反落、上限10%の自社株買い発表も大幅減益計画を嫌気◇  日本郵政<6178.T>が急反落した。15日の取引終了後、23年3月期の連結決算とともに、24年3月期の連結業績予想を開示した。経常収益は前期比2.5%減の10兆8600億円、最終利益は同44.3%減の2400億円を見込む。同時に大規模な自社株買いの実施も発表したが、大幅な減益計画を嫌気した売りが優勢となったようだ。

 デジタル化の進展による郵便物数の減少が続くと想定。成長投資による費用増や、かんぽ生命保険<7181.T>での保険契約の減少の影響などを業績予想に織り込んだ。ゆうちょ銀行<7182.T>は外貨調達コストの高止まりが見込まれるものの、戦略投資領域からの収益貢献や役務取引等利益の増加などにより、増益を見込む。日本郵政は年間配当を前期と横ばいの50円と予想する。

 自社株買いは取得総数3億4600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.0%)、取得総額3000億円を上限とする。取得期間は決まり次第、開示する。取得した自己株式は、単元未満株式の買い増し請求の対応に必要な分を除き、消却する方針という。

 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS
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