東京汽、前期営業を一転黒字に上方修正、配当も10円増額

　東京汽船 <9193> [東証Ｓ] が5月9日後場(14:30)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結営業損益を従来予想の1億1400万円の赤字→9200万円の黒字(前の期は5億9000万円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結営業損益も従来予想の5600万円の赤字→1億5000万円の黒字(前年同期は2億7700万円の赤字)に増額し、一転して黒字に浮上する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→20円(前の期は10円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2023年3月期通期連結業績予想につきましては、曳船事業において秋田港・能代港での建設用洋上風力発電交通船（CTV）の稼働期間が、当初見込みより延長されたことで売上高が増加いたしました。　また、利益面では連結子会社において退職給付債務が割引率の上昇により圧縮されたことで、退職給付引当金繰入額が減少したことなどにより、営業利益は92百万円（前回発表予想114百万円の営業損失）、持分法による投資利益が上振れたこともあり、経常利益は438百万円（前回発表予想69百万円の経常利益）、親会社株主に帰属する当期純利益は416百万円（前回発表予想131百万円の同当期純利益）となる見込みです。

　　2023年3月期の配当予想につきましては、当期の業績を踏まえ、かつ株主の皆様への利益還元を考慮した結果、配当金を前回予想の１株当たり10円から20円に修正いたします。　なお、本件につきましては、本年6月に開催予定の定時株主総会に付議する予定であります。※上記の予想につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因によって予想数値と異なる場合があります。