日銀、年内は現行の政策枠組み維持との見方も=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2023/05/03 02:52
 きょうのNY市場は、米求人件数の減少と米株式市場での地銀株の急落でリスク回避の雰囲気が強まる中、円相場はリスク回避の円高が強まっている。そのような中でドル円に戻り売りが強まっており、一時136円台前半まで急速に下落した。200日線を再び割り込んでいるが、明日のFOMCを通過して、その水準を回復できるか注目される。

 一部からは、日銀が先週の決定会合時に発表した声明やインフレ見通しから、イールドカーブコントロール(YCC)の撤廃を急がないとの見方が示されている。日銀は現行の枠組みを年内一杯は維持する可能性が高いという。

 ただ、10年債利回りの変動幅の拡大、ゼロ%の誘導目標の対象をより短期ゾーンの国債への移行、10年債の利回り目標の引き上げなど、YCCの微調整は行われる可能性はあるという。

 日銀が利回りの変動幅を拡大させるとみる時期を、従来予想の4-6月から7-9月に変更。世界的な利上げが落ち着きつつあり、日本からの資本流出圧力が緩和する中で、YCCを調節する緊急性が低下しているとも述べている。

USD/JPY 136.59 EUR/JPY 150.32
GBP/JPY 170.44 AUD/JPY 91.13

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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