三井住友建設 <1821> [東証P] が4月21日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の205億円の赤字→259億円の赤字(前の期は70.2億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の206億円の赤字→260億円の赤字(前年同期は39.4億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
工事損失の計上当社が現在施工中の国内大型建築工事において、新たに以下の事象が発生したことから、対応する費用として、2023年3月期第4四半期会計期間において、2023年3月16日に公表した169億円の損失に加え、連結決算においては工事損失引当金繰入額を含む82億円の損失(個別決算においては75億円)を、追加で計上する見込みとなりました。当該工事においては、2022年3月期に主に地下工事を主要因とした採算悪化で219億円の損失を計上しました。また当連結会計年度においては、鋼材を中心とした資材価格等の上昇や、工事進捗に伴う施工計画の更なる見直しなどにより、想定外の多額な費用の発生が見込まれたため、2023年3月期第2四半期において62億円の損失を計上しておりましたが、更に、工場製作部材を使った急速施工工法を採用している地上躯体工事において、複雑な部材の施工図面作成の遅れにより製作工程が逼迫し、一部の部材が工場検査で不合格となり再製作となったことなどによって更なる工程遅延が発生したため、工場製作部材生産ラインの増強と品質確保のための追加費用、今後の工程回復費用等により、計上済の上記62億円に加え、2023年3月期に169億円の損失を追加で計上する見込みとなっておりました。今般、工場製作部材において新たに製品不具合が発見されたことに伴い、部材の再製作および一部の設置済部材の取替え等が必要になったため、更なる工程遅延が発生しました。これらを受け、廃棄と再製作にかかる費用および今後の工程回復費用等を見込んだため、2023年3月期に82億円の損失を更に追加計上することとなりました。同一工事において複数回の損益悪化となり、それに伴い2023年3月期に度重なる業績予想の修正を行う事態となってしまい、工事関係者並びに株主をはじめとした当社ステークホルダーの皆様に、大変なご心配とご迷惑を重ねておかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。業績予想修正の理由<個別業績予想>主に国内の土木工事が順調に進捗したことから、売上高につきましては前回予想を上回る見込みです。利益につきましては、上記の国内大型建築工事における75億円の工事損失の追加計上はあったものの、その他の工事の採算改善等により、営業損失229億円、経常損失213億円、当期純損失256億円となる見込みです。<連結業績予想>個別業績予想の修正に加え、国内子会社において損失を計上したことにより、連結営業損失187億円、連結経常損失184億円、親会社株主に帰属する当期純損失259億円となる見込みです。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の206億円の赤字→260億円の赤字(前年同期は39.4億円の黒字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。
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会社側からの【修正の理由】
工事損失の計上当社が現在施工中の国内大型建築工事において、新たに以下の事象が発生したことから、対応する費用として、2023年3月期第4四半期会計期間において、2023年3月16日に公表した169億円の損失に加え、連結決算においては工事損失引当金繰入額を含む82億円の損失(個別決算においては75億円)を、追加で計上する見込みとなりました。当該工事においては、2022年3月期に主に地下工事を主要因とした採算悪化で219億円の損失を計上しました。また当連結会計年度においては、鋼材を中心とした資材価格等の上昇や、工事進捗に伴う施工計画の更なる見直しなどにより、想定外の多額な費用の発生が見込まれたため、2023年3月期第2四半期において62億円の損失を計上しておりましたが、更に、工場製作部材を使った急速施工工法を採用している地上躯体工事において、複雑な部材の施工図面作成の遅れにより製作工程が逼迫し、一部の部材が工場検査で不合格となり再製作となったことなどによって更なる工程遅延が発生したため、工場製作部材生産ラインの増強と品質確保のための追加費用、今後の工程回復費用等により、計上済の上記62億円に加え、2023年3月期に169億円の損失を追加で計上する見込みとなっておりました。今般、工場製作部材において新たに製品不具合が発見されたことに伴い、部材の再製作および一部の設置済部材の取替え等が必要になったため、更なる工程遅延が発生しました。これらを受け、廃棄と再製作にかかる費用および今後の工程回復費用等を見込んだため、2023年3月期に82億円の損失を更に追加計上することとなりました。同一工事において複数回の損益悪化となり、それに伴い2023年3月期に度重なる業績予想の修正を行う事態となってしまい、工事関係者並びに株主をはじめとした当社ステークホルダーの皆様に、大変なご心配とご迷惑を重ねておかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。業績予想修正の理由<個別業績予想>主に国内の土木工事が順調に進捗したことから、売上高につきましては前回予想を上回る見込みです。利益につきましては、上記の国内大型建築工事における75億円の工事損失の追加計上はあったものの、その他の工事の採算改善等により、営業損失229億円、経常損失213億円、当期純損失256億円となる見込みです。<連結業績予想>個別業績予想の修正に加え、国内子会社において損失を計上したことにより、連結営業損失187億円、連結経常損失184億円、親会社株主に帰属する当期純損失259億円となる見込みです。
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