午後:債券サマリー 先物は小反落、10年債入札結果を受けプラス圏に浮上する場面も
2日の債券市場で、先物中心限月3月限は小反落。前日の欧米債券相場が下落(金利は上昇)した流れを引き継いで始まったが、午後には10年債入札の強めの結果を手掛かりにプラス圏に浮上する場面があった。
1日にドイツ連邦統計庁が発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値の伸び率が市場予想を上回ったことを受け、欧州市場ではドイツやフランスの10年債利回りが上昇。また、同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月の米製造業景況感指数で、仕入れ価格指数が前月から上昇するなどインフレ圧力の高まりが示されたことから、米長期金利は昨年11月上旬以来となる4%台に上昇した。欧米の金融引き締めが長期化するとの見方が強まるなか、東京市場でも債券に売りが先行し、債券先物は午前9時45分過ぎに一時146円48銭まで軟化した。ただ、日銀正副総裁候補の所信聴取を通過し、政策修正思惑が後退していることから下値を探る動きは限られ、売り一巡後は下げ渋り。この日に財務省が実施した10年債入札で、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)がゼロ銭と前回(2月2日)の10銭から縮小し、応札倍率が7.55倍と前回の4.61倍を上回ったことが分かると、これを好感した買いで146円72銭まで上伸する場面があった。とはいえ、欧米金利の先高観が残るなか一段と買い上がる勢いには乏しかった。
先物3月限の終値は前日比6銭安の146円63銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で取引がまだ成立していない。
出所:MINKABU PRESS
1日にドイツ連邦統計庁が発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値の伸び率が市場予想を上回ったことを受け、欧州市場ではドイツやフランスの10年債利回りが上昇。また、同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した2月の米製造業景況感指数で、仕入れ価格指数が前月から上昇するなどインフレ圧力の高まりが示されたことから、米長期金利は昨年11月上旬以来となる4%台に上昇した。欧米の金融引き締めが長期化するとの見方が強まるなか、東京市場でも債券に売りが先行し、債券先物は午前9時45分過ぎに一時146円48銭まで軟化した。ただ、日銀正副総裁候補の所信聴取を通過し、政策修正思惑が後退していることから下値を探る動きは限られ、売り一巡後は下げ渋り。この日に財務省が実施した10年債入札で、小さければ好調とされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)がゼロ銭と前回(2月2日)の10銭から縮小し、応札倍率が7.55倍と前回の4.61倍を上回ったことが分かると、これを好感した買いで146円72銭まで上伸する場面があった。とはいえ、欧米金利の先高観が残るなか一段と買い上がる勢いには乏しかった。
先物3月限の終値は前日比6銭安の146円63銭となった。一方、現物債市場で10年債の利回りは、午後3時時点で取引がまだ成立していない。
出所:MINKABU PRESS
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