滝沢ハム、今期経常を一転赤字に下方修正、配当も無配転落

　滝沢ハム <2293> [東証Ｓ] が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は3600万円の赤字(前年同期は3億1900万円の黒字)に転落した。
　併せて、通期の同損益を従来予想の3億4000万円の黒字→2億0500万円の赤字(前期は1億7300万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の4億7600万円の黒字→6900万円の赤字(前年同期は1億1400万円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、従来20円を計画していた期末一括配当を見送り、3期ぶりに無配転落(前期は20円)とする方針とした。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比61.5％減の1億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の2.8％→1.0％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１．連結業績予想の修正理由　売上高については、物価上昇等による消費者の節約志向の一層の高まりから販売量が減少したことにより前回予想を下回る見込みです。　損益面については、売上高が前回予想を下回ったことや価格転嫁の遅れ、並びに原材料価格やエネルギーコストの継続的な上昇の影響により、各段階利益において前回予想を下回る見込みです。２．個別業績予想の修正理由　個別の業績予想の修正理由については、連結業績予想の修正理由とほぼ同じ理由によるものです。※　上記の業績予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は様々な不確定要素がございますので、予想数値と異なる場合があります。

　　2023年３月期の期末配当金につきましては、当初１株につき20円00銭としておりましたが、通期の業績予想が大幅に未達となったことから、誠に遺憾ではございますが、無配に修正させていただきたいと存じます。