五洋建設 <1893> [東証P] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は98.5億円の赤字(前年同期は127億円の黒字)に転落した。
併せて、通期の同利益を従来予想の215億円→20億円(前期は156億円)に90.7%下方修正し、一転して87.2%減益見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の144億円の黒字→50.1億円の赤字(前年同期は40億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。
直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は168億円の赤字(前年同期は10.8億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.0%→-11.7%に急悪化した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
工事損失の内容手持工事の進捗状況を精査した結果、海外工事において約160億円の工事損失を計上しました。シンガポールの大型土木工事において、現地地盤条件の不一致に加え新型コロナウイルス感染症の影響等により前期に約60億円の工事損失を計上しましたが、その後の資材価格等の上昇や施工加速のための費用増加を精査し、さらに今期工事損失引当金繰入額を含む約50億円の工事損失を追加計上しました。また、新たに香港の土木及び建築工事、有償及び無償のODA工事において、いずれも資機材価格や燃料費等の高騰に加え、個別工事の施工リスク(技術的課題、資機材調達、下請契約等のリスク)や為替リスクの顕在化により合わせて工事損失引当金繰入額を含む約110億円の工事損失を計上しました。業績予想修正の理由(1)個別業績予想売上高は前回発表予想と変わりませんが、営業利益は前回予想比175億円減少の30億円(前回予想比85.4%減、前期比77.5%減)となる見込みです。上記に記載の通り、海外において複数の工事で合わせて約160億円の工事損失を計上したことが主な要因です。また、国内土木、国内建築はともに完成工事総利益率が目標をやや下回ることに伴い、完成工事総利益はそれぞれ前回予想から5億円、10億円の減少となる見込みです。さらに、為替ヘッジできない一部のマイナー通貨が円に対して下落した影響等により、営業外費用として8億円の為替損の増加が見込まれます。以上の要因により、経常利益は前回予想比185億円減少の10億円(前回予想比94.9%減、前期比92.4%減)、当期純利益は前回予想比130億円減少の0億円(前回予想比、前期比ともに100.0%減)となる見込みです。前期に続き海外工事において多額の損失を計上したことを重く受け止め、入札段階でフロントローディングの取組み徹底によるあらゆるリスクの想定と対応、適正な工事原価の把握、ならびに工事段階では最適な現場組織の構築、全社的サポート体制の構築に努めるとともに、シンガポールに本社拠点を置く国際部門によるタイムリーな管理・指導を徹底してまいります。(2)連結業績予想主に個別業績予想の修正に伴い、営業利益45億円(前回予想比80.0%減、前期比71.8%減)、経常利益20億円(前回予想比90.7%減、前期比87.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(前回予想比96.6%減、前期比95.4%減)となる見込みです。
併せて、通期の同利益を従来予想の215億円→20億円(前期は156億円)に90.7%下方修正し、一転して87.2%減益見通しとなった。
会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の144億円の黒字→50.1億円の赤字(前年同期は40億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。
直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常損益は168億円の赤字(前年同期は10.8億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の1.0%→-11.7%に急悪化した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
工事損失の内容手持工事の進捗状況を精査した結果、海外工事において約160億円の工事損失を計上しました。シンガポールの大型土木工事において、現地地盤条件の不一致に加え新型コロナウイルス感染症の影響等により前期に約60億円の工事損失を計上しましたが、その後の資材価格等の上昇や施工加速のための費用増加を精査し、さらに今期工事損失引当金繰入額を含む約50億円の工事損失を追加計上しました。また、新たに香港の土木及び建築工事、有償及び無償のODA工事において、いずれも資機材価格や燃料費等の高騰に加え、個別工事の施工リスク(技術的課題、資機材調達、下請契約等のリスク)や為替リスクの顕在化により合わせて工事損失引当金繰入額を含む約110億円の工事損失を計上しました。業績予想修正の理由(1)個別業績予想売上高は前回発表予想と変わりませんが、営業利益は前回予想比175億円減少の30億円(前回予想比85.4%減、前期比77.5%減)となる見込みです。上記に記載の通り、海外において複数の工事で合わせて約160億円の工事損失を計上したことが主な要因です。また、国内土木、国内建築はともに完成工事総利益率が目標をやや下回ることに伴い、完成工事総利益はそれぞれ前回予想から5億円、10億円の減少となる見込みです。さらに、為替ヘッジできない一部のマイナー通貨が円に対して下落した影響等により、営業外費用として8億円の為替損の増加が見込まれます。以上の要因により、経常利益は前回予想比185億円減少の10億円(前回予想比94.9%減、前期比92.4%減)、当期純利益は前回予想比130億円減少の0億円(前回予想比、前期比ともに100.0%減)となる見込みです。前期に続き海外工事において多額の損失を計上したことを重く受け止め、入札段階でフロントローディングの取組み徹底によるあらゆるリスクの想定と対応、適正な工事原価の把握、ならびに工事段階では最適な現場組織の構築、全社的サポート体制の構築に努めるとともに、シンガポールに本社拠点を置く国際部門によるタイムリーな管理・指導を徹底してまいります。(2)連結業績予想主に個別業績予想の修正に伴い、営業利益45億円(前回予想比80.0%減、前期比71.8%減)、経常利益20億円(前回予想比90.7%減、前期比87.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益5億円(前回予想比96.6%減、前期比95.4%減)となる見込みです。
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