紀陽銀、今期経常を82%下方修正

配信元:株探
投稿:2023/02/03 15:00
 紀陽銀行 <8370> [東証P] が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.7%減の198億円に減った。
 併せて、通期の同利益を従来予想の217億円→39億円(前期は242億円)に82.0%下方修正し、減益率が10.6%減→83.9%減に拡大する見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の86.4億円の黒字→91.5億円の赤字(前年同期は105億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

 直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比10.2%減の67.4億円に減った。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 金融政策の正常化などを背景とした昨今の世界的な金利上昇を受け、外国債券を中心に発生した評価損については、ヘッジ取引等によりリスクコントロールを行っております。しかし、外国債券に関して、保有にかかる外貨調達コストが有価証券利息を上回る状態が今暫く継続する可能性を見据えて、外国債券利息の逆鞘利息負担を抑制するために、損失処理を行うことといたしました。これに伴い、2023年3月期の連結及び個別の業績予想を下方修正いたします。現在の第6次中期経営計画においては、貸出金利息や役務収益など本業収益の拡大により安定的な収益構造への転換を進めてきております。今年度、低利回りの外国債券の多くを損失処理することにより、来年度迎える現中期経営計画の最終年度目標の達成ならびに次期中期経営計画においても着実な成長を見据えることが可能となる見込みです。なお、2023年3月期の連結自己資本比率は10%程度を見込んでおります。<ご参考>第6次中期経営計画 最終年度目標数値 (2024年3月期)顧客向けサービス業務利益<単体> 100億円以上本業OHR<単体> 75%以下親会社株主に帰属する当期純利益<連結> 125億円以上ROE<連結> 5%以上(ご参考)2023年3月期配当予想について通期業績予想を修正いたしましたが、1株当たりの配当予想(期末配当1株あたり20円、年間配当1株あたり40円)につきましては、変更ございません。
配信元: 株探

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