中国電、今期最終を赤字縮小に上方修正

　中国電力 <9504> [東証Ｐ] が1月31日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は1667億円の赤字(前年同期は149億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の2097億円の赤字→1740億円の赤字(前期は397億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終損益も従来予想の1537億円の赤字→1179億円の赤字(前年同期は462億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結最終損益は1107億円の赤字(前年同期は215億円の赤字)に赤字幅が拡大したが、売上営業損益率は前年同期の-10.7％→-7.9％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高（営業収益）については、燃料価格の上昇に伴う燃料費調整額の増加などから増収を見込んでおり、利益については、燃料価格の上昇による燃料費調整制度の期ずれ差損の拡大はあるものの、供給力確保のための燃料追加調達費用および電力調達費用の減少などから損失幅の縮小を見込んでいるため、前回発表予想を修正しました。　2023年3月期の期末配当予想については、従来予想から変更はありません。