東海染、今期最終を一転赤字に下方修正

配信元:株探
投稿:2023/01/27 16:00
 東海染工 <3577> [東証S] が1月27日大引け後(16:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結最終損益を従来予想の3000万円の黒字→1億6000万円の赤字(前期は4800万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

 会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の2億1700万円→2700万円(前年同期は4100万円)に87.6%減額し、一転して34.1%減益計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
  2023年3月期通期の業績予想数値につきまして、以下の理由により前回予想を下回る見通しであります。(1) 受注環境の変化(捺染受注の大幅減少)   第3四半期以降、国内・海外における市況の急激な変化から、捺染受注が大幅な落込みとなっており、第4四半期におきましても受注状況の改善が図られない見通しであります。   また、タイ国子会社では、加工の小ロット化が進んでおり、機械捺染からデジタルプリントへの移行が更に加速することが想定されるため、2022年12月末をもって捺染加工事業から撤退し、2023年1月度より無地染・晒加工場として新たなスタートを切っております。(2) 想定を上回る生産コストの上昇   国内染色加工事業においては、原材料・エネルギーほか全てのコストが未だに上昇を続けるなか、薬品使用原単位削減、エネルギー使用量の削減活動などを実施して参りましたが、品目によっては購入価格が前年比2倍となるなど、想定を超える価格急騰にコスト削減が追い付かない状況が続いております。(3)適正な価格転嫁の遅れ   生産コストの異常かつ急激な上昇に対応するため、複数回にわたり加工料値上げを実施しましたが、値上げレベルを上回る仕入価格の上昇が続いており、今後も価格改定交渉を進めて参りますが、現時点においては充分かつ適正な価格転嫁には至っておりません。(注)上記に記載した予想数値は、現時点での入手可能な情報に基づき判断した見通しであり、今後、様々な変動要因により、実際の業績が上記数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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