以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「hina」氏(ブログ:hinaの株ブログ」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。
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※2023年1月11日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送の人気番組【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】に毎週レギュラー出演中。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。増刷中です。
米国はインフレとの戦いがどうなっていくのか、というのが一番の懸念事項というのは続いています。FRBのパウエル議長がFRBの独立性は重要、気候変動への関与は不適切と発言しており、タカ派的発言がなかったため、株式市場は好感して上昇というのを概況としていくつか見ましたが、そこまで材料視しなかっただけのような気もします。
実際に昨日の長期金利は少しだけ上昇しています。(米10年物国債利回りチャートを毎日チェックすることをお勧めします。)デイリーベースでは長期金利は上昇していますが、長期金利のチャートを見ると高値からちょっと落ちてきているところではあります。長期金利の上昇傾向が止まり、昨年11月末辺りの長期金利の水準まで落ちてきているところで、GAFAMなどの銘柄群が底打ちのような動きになってきており、そのあたりが米株全体の雰囲気を良くしているのかな、というくらいに見ています。
ここからのスケジュールとしては、米国は1月12日に消費者物価指数CPI(消費者物価指数)、日本は1月17日、18日が日銀の金融政策決定会合と重要イベントが控えています。最近では、米国のCPIは言わずもがな、という状態になってきています。今回の12月CPIの事前予想はブルムバーグによると、+6.5%とされています。この+6.5%という数字より下ならば株式市場にはポジティブ、上ならばネガティブということになりそうです。また、米CPI発表後、上に下に激しく飛ぶような状態が続いています。ボラティリティの高い相場が予想されますので、12日の時点ではポジションは抑え気味で臨みたいところです。
日本の日銀金融政策決定会合は18日が金融政策発表となります。前回12月の会合で、突然の実質利上げが発表され、日本株は急落する事態となりました。黒田日銀総裁の任期が続く間は、金融政策は現状維持と思われていただけに、ここにきての長期金利上昇はマーケットにとってはネガティブに働きました。4月に黒田日銀総裁の任期が切れ、新しい日銀総裁が選出されます。その前に、新しい総裁への政策転換の足場作りとしてもう一段の政策変更があるのでは?との見方もあります。
前回の政策変更は、マーケットで予想していた人は全くいませんでした。つまり、1月の金融政策発表で何がでるかは、予想できる人はいないということになると思います。一段の金利上昇を容認するような政策など出るのか?前回一度、サプライズがありましたから、警戒感は高まっている状態ではあり、日本市場にとって重要なイベントになる可能性があります。米CPI、日本の日銀金融政策決定会合、この2つの日程は気にしておきましょう。
気になっている銘柄
・セーフィー<4375>
「JR東日本、駅員用クソデカ防犯カメラにSafieのウェアラブルクラウドカメラを導入か」というニュース記事から、JR東日本の乗務員向けにウェアラブルカメラにセーフィーの製品が採用されているということで、商機が広がりそうとの見方で注目しました。
その後の株価の足取りを追うと、年初は市場全体の弱さに引きずられる格好で下に振る場面もありましたが、その後は堅調さを取り戻してきており、本日は874円までつける場面がありました。12月9日の1028円から、12月23日の664円安値までこれといって悪材料も観測されない中、急落していきました。今回、上記の材料を足がかりに、12月9日の高値1028円まで全戻りぐらいの動きもあるのでは、との目線で見ています。
・日本エアーテック<6291>
クリーンルームと関連機器専業の会社です。この銘柄を注目している理由は「熊本出張所 2023年1月開所予定のお知らせ」というIRからです。熊本に同社の出張所を作ると言うもので、「熊本」「クリーンルーム」というところで思い出されるのは、昨年10月に報道されたSMCとソニーが協業で半導体工場を作るというニュースです。
チリ一つ許されない環境が必須です。つまりクリーンルームが必要となります。TSMCの工場を作るのに、同社が関わっているということではと思います。TSMCは日本で2つ目の工場を建設するのでは、との観測もあります。熊本の工場がうまく行けば、更なる需要が発生していくのでは、との予想がされるところです。
同社の株価は、昨年12月15日の1268円高値から急落していき、1月5日には1007円安値を付けました。12月決算の銘柄ですので、配当取り・配当落ちの動きもあったとは思いますが、それにしても大きな下げになりました。安値を打ってから、少しだけ切り返しが始まっているような動きとなってきています。もっと過去値を見ると、昨年6月17日安値は966円、昨年3月8日安値は947円と、1000円割れのところは拾っておけばよかった水準となっています。
エントリーは1070円以下で見ていきたいと思います。12月半ば以降の急落からのリバウンドも期待できそうかなと見ています。TSMCの熊本工場の操業は2024年を目処に予定されているようです。今後折りに触れ話題になっていくのでは、と思っています。
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執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
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※2023年1月11日15時に執筆
『hinaの株ブログ』を執筆しておりますhinaと申します。ニッポン放送の人気番組【飯田浩司のOK!Cozy up!週末増刊号】に毎週レギュラー出演中。Yahoo!特設掲示板にて、「ピストン西沢とhinaの投資部屋」を運営中。CAMPFIREコミュニティにて投資情報配信サロン「hinaの株プレミアム」を開設、市場営業日には毎日メルマガを配信しています。株の入門書『超ど素人が極める株』は翔泳社から出版。増刷中です。
米国はインフレとの戦いがどうなっていくのか、というのが一番の懸念事項というのは続いています。FRBのパウエル議長がFRBの独立性は重要、気候変動への関与は不適切と発言しており、タカ派的発言がなかったため、株式市場は好感して上昇というのを概況としていくつか見ましたが、そこまで材料視しなかっただけのような気もします。
実際に昨日の長期金利は少しだけ上昇しています。(米10年物国債利回りチャートを毎日チェックすることをお勧めします。)デイリーベースでは長期金利は上昇していますが、長期金利のチャートを見ると高値からちょっと落ちてきているところではあります。長期金利の上昇傾向が止まり、昨年11月末辺りの長期金利の水準まで落ちてきているところで、GAFAMなどの銘柄群が底打ちのような動きになってきており、そのあたりが米株全体の雰囲気を良くしているのかな、というくらいに見ています。
ここからのスケジュールとしては、米国は1月12日に消費者物価指数CPI(消費者物価指数)、日本は1月17日、18日が日銀の金融政策決定会合と重要イベントが控えています。最近では、米国のCPIは言わずもがな、という状態になってきています。今回の12月CPIの事前予想はブルムバーグによると、+6.5%とされています。この+6.5%という数字より下ならば株式市場にはポジティブ、上ならばネガティブということになりそうです。また、米CPI発表後、上に下に激しく飛ぶような状態が続いています。ボラティリティの高い相場が予想されますので、12日の時点ではポジションは抑え気味で臨みたいところです。
日本の日銀金融政策決定会合は18日が金融政策発表となります。前回12月の会合で、突然の実質利上げが発表され、日本株は急落する事態となりました。黒田日銀総裁の任期が続く間は、金融政策は現状維持と思われていただけに、ここにきての長期金利上昇はマーケットにとってはネガティブに働きました。4月に黒田日銀総裁の任期が切れ、新しい日銀総裁が選出されます。その前に、新しい総裁への政策転換の足場作りとしてもう一段の政策変更があるのでは?との見方もあります。
前回の政策変更は、マーケットで予想していた人は全くいませんでした。つまり、1月の金融政策発表で何がでるかは、予想できる人はいないということになると思います。一段の金利上昇を容認するような政策など出るのか?前回一度、サプライズがありましたから、警戒感は高まっている状態ではあり、日本市場にとって重要なイベントになる可能性があります。米CPI、日本の日銀金融政策決定会合、この2つの日程は気にしておきましょう。
気になっている銘柄
・セーフィー<4375>
「JR東日本、駅員用クソデカ防犯カメラにSafieのウェアラブルクラウドカメラを導入か」というニュース記事から、JR東日本の乗務員向けにウェアラブルカメラにセーフィーの製品が採用されているということで、商機が広がりそうとの見方で注目しました。
その後の株価の足取りを追うと、年初は市場全体の弱さに引きずられる格好で下に振る場面もありましたが、その後は堅調さを取り戻してきており、本日は874円までつける場面がありました。12月9日の1028円から、12月23日の664円安値までこれといって悪材料も観測されない中、急落していきました。今回、上記の材料を足がかりに、12月9日の高値1028円まで全戻りぐらいの動きもあるのでは、との目線で見ています。
・日本エアーテック<6291>
クリーンルームと関連機器専業の会社です。この銘柄を注目している理由は「熊本出張所 2023年1月開所予定のお知らせ」というIRからです。熊本に同社の出張所を作ると言うもので、「熊本」「クリーンルーム」というところで思い出されるのは、昨年10月に報道されたSMCとソニーが協業で半導体工場を作るというニュースです。
チリ一つ許されない環境が必須です。つまりクリーンルームが必要となります。TSMCの工場を作るのに、同社が関わっているということではと思います。TSMCは日本で2つ目の工場を建設するのでは、との観測もあります。熊本の工場がうまく行けば、更なる需要が発生していくのでは、との予想がされるところです。
同社の株価は、昨年12月15日の1268円高値から急落していき、1月5日には1007円安値を付けました。12月決算の銘柄ですので、配当取り・配当落ちの動きもあったとは思いますが、それにしても大きな下げになりました。安値を打ってから、少しだけ切り返しが始まっているような動きとなってきています。もっと過去値を見ると、昨年6月17日安値は966円、昨年3月8日安値は947円と、1000円割れのところは拾っておけばよかった水準となっています。
エントリーは1070円以下で見ていきたいと思います。12月半ば以降の急落からのリバウンドも期待できそうかなと見ています。TSMCの熊本工場の操業は2024年を目処に予定されているようです。今後折りに触れ話題になっていくのでは、と思っています。
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執筆者名:hina
ブログ名:hinaの株ブログ
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