いい生活 Research Memo(3):すべての業務分野においてクラウド・SaaSサービス事業を展開

配信元:フィスコ
投稿:2022/12/15 15:43
1. 事業内容
いい生活<3796>は、不動産事業者向けに不動産業務・取引を円滑に進め、業務効率・生産性を向上させるクラウドサービスを開発し、月額利用料・継続課金ベース(サブスクリプション)で利用可能なSaaSとして提供している。

同社事業はクラウドソリューション事業の単一セグメントとなっているが、業務の目的に応じて特徴のあるサービスラインナップを提供している。これらはSaaSとして提供する「サブスクリプション」サービスと、DX(デジタルトランスフォーメーション)導入を支援する「ソリューション」サービスに分けられる。

(1) サブスクリプション
不動産業務に必要となる業務支援システムをクラウドでSaaSとして提供するサービスであり、同社グループの主力サービスとなっている。主要な顧客である不動産会社からの月額利用料が主な売上となる。顧客がこのシステムを使う利点は、システムの自動アップデートによりシステムが常時進化することで、最新サービスをいつでも使えるところ、自社でハードウェア設備等を保有する必要がなく、初期投資を抑えられる点にある。

(2)ソリューション
SaaSの初期設定に加え、SaaSを導入・運用するにあたり必要となるデータ整備等、顧客側に十分なリソースが不足している場合などに、同社グループから有償で導入・運用支援サービスを提供している。また一部の顧客向けにSaaSの周辺ツール等を受託開発するサービスを提供している。不動産会社の規模にもよるが、顧客側で十分なIT人材を確保しきれないケースも多く、運用まで手厚くサポートすることでサブスクリプションの継続と解約率の低下につながっている。SaaSのサブスクリプションとセットで提供されるもので、SaaSの新規申し込みに連動して増えるという性質のサービスである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 石灰達夫)

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配信元: フィスコ

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