サカタインクス<4633>は11日、2022年12月期第3四半期(22年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比19.6%増の1,598.49億円、営業利益が同47.7%減の32.70億円、経常利益が同48.2%減の36.96億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同35.5%減の30.90億円となった。
印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比3.0%増の379.09億円となった。パッケージ関連では、グラビアインキは内食関連の需要が堅調に推移し、レジャー消費やコンビニエンスストア、飲料関係の需要の高まりもあり好調に推移した。フレキソインキは日用品や加工食品、青果物関係が堅調だったことに加え、紙袋関係の需要も回復が続くなど全体として堅調に推移した。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響による広告需要の低迷が長引いており、新聞インキ、オフセットインキともに低調に推移した。印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材については、印刷製版用材料、機械販売ともに販売が低調であり、前年同期を下回った。利益面では、販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、印刷情報関連の印刷インキ及び機材販売が低調に推移し、営業利益は同70.3%減の3.42億円となった。
印刷インキ(アジア)の売上高は、販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を大きく受け、前年同期比27.7%増の352.33億円となった。主力のパッケージ関連のグラビアインキは、インドネシア、ベトナムなどで拡販が進んだ。印刷情報関連では、インドでは感染症の影響による需要減からの回復が続いた。一方、ロックダウンの影響を受けた中国ではゼロコロナ政策の継続により、全般的に販売は低調に推移した。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響を大きく受け、営業利益は同42.6%減の9.87億円となった。
印刷インキ(米州)の売上高は、販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を大きく受け、前年同期比38.3%増の554.33億円となった。主力のパッケージ関連では、旺盛な需要を背景として、第2四半期まではフレキソインキ及びグラビアインキが好調に推移したが、第3四半期ではやや伸び悩んだ。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっており、好調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが好調に推移した。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、物流コストや人件費を中心に経費の増加が大きく影響し、営業利益は同44.9%減の8.07億円となった。
印刷インキ(欧州)の売上高は、パッケージ関連を中心として拡販に取り組んだ結果、販売は堅調に推移した。販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を受け、前年同期比21.3%増の144.03億円となった。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、ユーティリティコストが大きく増加したことや、物流コスト・人件費などの経費も増加したことにより、営業損失は3.41億円(前年同期0.02億円の損失)となった。
機能性材料の売上高は前年同期比11.8%増の114.37億円となった。インクジェットインキは販売が堅調に推移し前年同期を上回った一方、カラーフィルター用顔料分散液はパネルディスプレイの需要減の影響もあり、販売が伸び悩み前年同期を下回った。トナーは、海外向けの販売が好調に推移したことなどから前年同期を上回った。これらの結果に加え、円安による為替換算の影響を大きく受けたことなどから、売上高は増収となった。利益面では、デジタル印刷材料の販売が全般的に増加したが、原材料高の影響を受け、営業利益は同18.5%減の11.69億円となった。
2022年12月期通期については、売上高が前期比21.8%増の2,210.00億円、営業利益が同32.6%減 の50.00億円、経常利益が同31.8%減の58.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%減の47.00億円とする8月10日に修正した連結業績予想を据え置いている。
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印刷インキ・機材(日本)の売上高は前年同期比3.0%増の379.09億円となった。パッケージ関連では、グラビアインキは内食関連の需要が堅調に推移し、レジャー消費やコンビニエンスストア、飲料関係の需要の高まりもあり好調に推移した。フレキソインキは日用品や加工食品、青果物関係が堅調だったことに加え、紙袋関係の需要も回復が続くなど全体として堅調に推移した。印刷情報関連では、デジタル化の影響に加え、感染症の影響による広告需要の低迷が長引いており、新聞インキ、オフセットインキともに低調に推移した。印刷インキ全体では前年同期を上回った。機材については、印刷製版用材料、機械販売ともに販売が低調であり、前年同期を下回った。利益面では、販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、印刷情報関連の印刷インキ及び機材販売が低調に推移し、営業利益は同70.3%減の3.42億円となった。
印刷インキ(アジア)の売上高は、販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を大きく受け、前年同期比27.7%増の352.33億円となった。主力のパッケージ関連のグラビアインキは、インドネシア、ベトナムなどで拡販が進んだ。印刷情報関連では、インドでは感染症の影響による需要減からの回復が続いた。一方、ロックダウンの影響を受けた中国ではゼロコロナ政策の継続により、全般的に販売は低調に推移した。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響を大きく受け、営業利益は同42.6%減の9.87億円となった。
印刷インキ(米州)の売上高は、販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を大きく受け、前年同期比38.3%増の554.33億円となった。主力のパッケージ関連では、旺盛な需要を背景として、第2四半期まではフレキソインキ及びグラビアインキが好調に推移したが、第3四半期ではやや伸び悩んだ。メタルインキは環境負荷の観点からアルミ缶に対する需要が高まっており、好調に推移した。印刷情報関連であるオフセットインキは、UVインキなどが好調に推移した。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、物流コストや人件費を中心に経費の増加が大きく影響し、営業利益は同44.9%減の8.07億円となった。
印刷インキ(欧州)の売上高は、パッケージ関連を中心として拡販に取り組んだ結果、販売は堅調に推移した。販売数量の増加や販売価格の改定に加え、円安による為替換算の影響を受け、前年同期比21.3%増の144.03億円となった。利益面では、販売数量の増加や販売価格の改定効果が寄与したが、原材料高の影響に加え、ユーティリティコストが大きく増加したことや、物流コスト・人件費などの経費も増加したことにより、営業損失は3.41億円(前年同期0.02億円の損失)となった。
機能性材料の売上高は前年同期比11.8%増の114.37億円となった。インクジェットインキは販売が堅調に推移し前年同期を上回った一方、カラーフィルター用顔料分散液はパネルディスプレイの需要減の影響もあり、販売が伸び悩み前年同期を下回った。トナーは、海外向けの販売が好調に推移したことなどから前年同期を上回った。これらの結果に加え、円安による為替換算の影響を大きく受けたことなどから、売上高は増収となった。利益面では、デジタル印刷材料の販売が全般的に増加したが、原材料高の影響を受け、営業利益は同18.5%減の11.69億円となった。
2022年12月期通期については、売上高が前期比21.8%増の2,210.00億円、営業利益が同32.6%減 の50.00億円、経常利益が同31.8%減の58.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.7%減の47.00億円とする8月10日に修正した連結業績予想を据え置いている。
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