◆ “ドル売り”優勢 - 米雇用統計
注目の米雇用統計は“まちまち”でした。
非農業部門雇用者数(NFP)は“上振れ(+26.1万人)”たものの、失業率は“下振れ(3.7%)”、時間当たり平均賃金は“予想通り(前年比+4.7%)”となりました。
ただ少なくとも「米12月0.75%利上げ」を示唆するほど強い内容ではなく、マーケットは“ドル売り”で反応しました。
「中国・ゼロコロナ政策緩和」との思惑(期待感?)が継続していることも、後を押しました。
さらに『今後はより小幅な利上げ幅も…(コリンズ・ボストン連銀総裁)』『小幅利上げにシフトを(エバンス・シカゴ連銀総裁)』との発言が、追い打ちとなった印象があります。
こうして米10年国債利回りが“低下(→4.10%)”する中で、ドル円は“146.553円”へと値を落としていきました。
ただし2日の「パウエルFRB議長・記者会見」に続き、『米金利の最終到達点、想定より高くなる可能性(バーキン・リッチモンド連銀総裁)』が飛び出しています。
このためそこからさらに“ドル売り”が発展する展開につながることはなく、そのまま先週末の取引を終えたのが実状となります。
◆ それでも“方向感定まらず”は変わっていない…?
こうして“買い上がる”ほど強くはなく、それでいて“売り叩く”ほど弱くもないとなったことで、マーケットは一旦“膠着”に陥りやすい環境に移行しつつあると見られます。
特に「米中間選挙」を明日に控えるスケジュール感は、どちら方向にも動きづらいと見るのが妥当です。
それでも中国・保健当局から『現行のゼロコロナ政策を堅持』との発表がなされていますので、本日に関しては“ドル買い戻し”が入りやすい…?
いずれにしても“方向感定まらず”を意識しつつ、上を下へと“揺れ動く”展開を本日は想定したいところです。
やや“ドル買い戻し”を意識しながら…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
148.441(11/3-4高値)
148.000(大台)
147.933(20日移動平均線)
上値5:147.824(ピボット1stレジスタンス)
上値4:147.721(11/3~11/4の61.8%戻し、日足・一目均衡表基準線)
上値3:147.499(11/3~11/4の50%戻し)
上値2:147.273(11/3~11/4の38.2%戻し)
上値1:146.976(日足・一目均衡表転換線、大台)
前営業日終値:146.611
下値1:146.462(-1σ)
下値2:146.141(週足・一目均衡表転換線)
下値3:146.000(大台、ピボット1stサポート)
下値4:145.672(11/2安値)
下値5:145.340(ピボット2ndサポート)
145.263(-2σ)
145.116(10/27安値、50日移動平均線)
145.000(大台)
《10:50》
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