◆ さらに上伸 - “34年ぶりの円安水準”
強めの「米CPI」を背景に、「米大幅利上げ継続」への思惑はさらに強まりました。
このため発表後には米10年債利回りが“急上昇(→4.07%)”、NYダウは“急落(→△550ドル)”を見せる中、ドル円は“1990年8月以来の水準(147.664円)”へと駆け上がっています。
◆ その後は“狭間での揺れ動き”…
一方でその後は「ドル売り介入」への警戒感が強まる中、様々な通貨・金融商品にて“巻き戻し”が発生しました。
米10年債利回りは“低下(→3.89%)”、NYダウは“急反発(→+950ドル)”を見せ、ドル円も“146.423円”へと一時下落する場面が見られています。
もっとも「日米金利格差」への思惑は如何ともしがたく、その後は“147円前半”へと緩やかに値を戻し、昨日の取引を終えています。
このため本日も「日米金利格差」を背景にした動きと、「ドル売り介入」を警戒する思惑との狭間で、神経質に揺れ動く展開が想定されるところです。
いわゆる「催促相場」に発展する可能性はゼロではありませんが、「今週最大のイベント(米CPI)」を通過して迎えた週末でもあります。
となれば、十分に利の乗ったポジションには“利益確定売りニーズ”が高まる可能性は否めないとこです。
◆ 「ドル売り介入ありき」は継続…!?
何より「ドル売り介入」については意見が分かれるところですが、筆者は「ドル売り介入ありき」で考えています。
“おっかなびっくり”しながらの動きというのは、やはり“迫力に欠く”と見るのが妥当だからです。
ここからは上値追いの方が“リスクが大きい”と考えたいところです。
もちろん“下値は堅い”という基本があるだけに、引き続き、流れに逆らう格好になりますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
148.500(90/8/16高値)
148.343(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:148.250(90/8/17高値)
上値4:148.000(大台)
上値3:147.800(90/8/20高値、ピボット1stレジスタンス)
上値2:147.664(10/13高値、98/8/11高値水準)
上値1:147.396(+2σ)
前営業日終値:147.219
下値1:147.000(大台)
下値2:146.818(10/13安値後の押し目)
下値3:146.540(ピボット1stサポート)
下値4:146.423(10/13安値)
下値5:146.083(10/5~10/13の38.2%押し、+1σ)
146.000(大台)
145.861(ピボット2ndサポート)
145.690(10/12安値)
145.594(10/5~10/13の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
《10:35》
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