新興市場銘柄ダイジェスト:ITbookHDは大幅に3日続伸、ワンプラが大幅に反落

配信元:フィスコ
投稿:2022/10/13 16:11
<1447> ITbookHD 446 +27
大幅に3日続伸。河野太郎デジタル相が記者会見で、現行の健康保険証を24年秋に原則廃止してマイナンバーカードと一体にした「マイナ保険証」に切り替えると発表したと複数メディアで報じられ、買い材料視されている。ITbookホールディングスは子会社が自治体DX支援の一環としてマイナンバーカード普及促進の支援などを行っているため、関連銘柄の一角として物色の矛先が向かっているようだ。

<4199> ワンプラ 1009 -256
大幅に反落。22年8月期の営業損益を12.72億円の赤字(前期実績2.60億円の黒字)と発表している。自社開発タイトルのスマートフォンゲーム「アリスフィクション」の売上高が想定(約11.40億円)を下回る約4.80億円にとどまったことが響いた。広告宣伝費が膨らんだことも赤字転落の要因となった。23年8月期予想は非開示だが、営業黒字化を目指す方針。広告費や運営費を見直し、アリスフィクションの黒字化を図る。

<4075> ブレインズ 1036 +20
一時ストップ高。自社が提供するインテリジェントサーチ「Neuron Enterprise Search」とネットアップ(東京都中央区)のデータ管理ソフトウェア「NetApp ONTAP」をAWSやMicrosoft Azureなどのクラウド上に展開するためのデザインパターンを策定し、テンプレートとして提供開始すると発表している。必要な時に必要な人が検索して閲覧・利用できるクラウドネイティブな次世代型データ活用基盤を構築できるという。

<9253> スローガン 1121 -300
ストップ安。23年2月期の営業利益予想を従来の3.54億円から2.60億円(前期実績2.58億円)に下方修正している。新卒学生向け厳選就活プラットフォーム「Goodfind」の受注高やベンチャー・スタートアップ求人特化型エージェント「Goodfind Career」の決定人数が想定を下回っているため。SaaS型HRサービス「TeamUp」の新規契約社数の下振れなども利益を圧迫する要因となる見通し。

<4575> CANBAS 722 +100
ストップ高。膵臓がん3次治療を対象として米国で実施しているCBP501臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群で、2例目となる部分奏効(がんの縮小)が確認されたと発表している。キャンバスの河邊拓己社長は「臨床第2相試験ステージ1のわずか9名の投与で2例もの部分奏効が確認されたことは、CBP501を含む3剤併用投与の薬効の確認・証明へ向けた極めて大きな前進」とコメントしている。

<4593> ヘリオス 296 +8
大幅に4日ぶり反発。eNK細胞が肺がん患者由来のがんオルガノイドに対して抗腫瘍効果を有することが確認できたと発表している。eNK細胞は、固形がんを対象に遺伝子編集技術で特定機能を強化した他家iPS細胞由来NK(ナチュラルキラー)細胞。これまで動物レベルでのPOC(Proof of Concept、概念実証)を取得しているが、今回の試験結果からもeNK細胞が固形がん患者への有効な治療法となる可能性が示されたとしている。 <ST>
配信元: フィスコ

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