◆ 「米利上げペース鈍化」への思惑はさらに後退し… - “145円回復”
『積極的な利上げの停止はかなり先(カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁)』
『3会合連続の0.75%利上げは適切(クックFRB理事)』
“タカ派発言”が相次いだことで、「米利上げペース鈍化」への思惑は昨日も後退しました。
この影響から米10年債利回りが“3.84%”へと上昇し、ドル円は“大台”を突破して“145.137円”へと駆け上がりました。
一方で「米雇用統計」を翌日に控えるスケジュール感の中、「日銀ドル売り介入」を意識した動きも継続しています。
このため“大きなストップロス”を絡めることはなく、本稿執筆時には“144円後半”へと押し戻される場面も見られています。
◆ 「米雇用統計」次第となるが…?
こうした中、いよいよ本日はその「米雇用統計」が発表されます。
事前予想は「失業率」が“前月並み(3.7%)”となっていますが、「非農業部門雇用者数/平均時給」は“控えめ(+25.0万人/前年比+5.1%)”が想定されています。
まずはここからの“乖離具合”が注目ということになりますが、冒頭で記したように、発表前にドル円は“145円台”へと再び駆け上がっています。
このため“織り込み済”と捉えられる可能性はゼロではなく、少なくとも発表までは“ポジション調整”が先行すると見るのが妥当といえます。
問題は発表後ですが、“10/3高値(145.284円)”を突破すると、“年初来高値(145.901円)”まで主だった上値メドは不在となります。
そしてさらに上回るようなことがあれば“真空地帯”に突入ということになりますので、
“ストップロス”を絡めた急伸となる可能性は否めないところです。
“仕掛け的な動き”が台頭しないとも限らないだけに、注意が必要です。
◆ ただスケジュール感は「前回介入時」とそっくり…!?
もっとも当該水準は「日銀ドル売り介入」が前回入った水準であり、仮に上値追いになったとしても“おっかなびっくり”しながらと見るのが自然です。
特に前回介入時は「東京市場休場(秋分の日)」の前日でしたが、今回も来週初は「東京市場休場(スポーツの日)/米国市場休場(コロンブスデー)」というスケジュール感になります。
“流動性低下”が見込まれる中、それを見越した動きが入らないとも限りません。
仮に上値追いになったとしても、その際は“リスク回避→株安”がもたらされ、“リスク回避→円買い”が頭をもたげる可能性も否めないところです。
「日米金利格差」を考えれば“上方向”ということになりますが、やはり一筋縄ではいかないと考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しております。
146.960(98/8/17高値、大台)
146.450(98/8/18高値)
146.149(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:146.000(大台)
上値4:145.901(9/22高値《年初来高値》)
上値3:145.643(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:145.386(ピボット1stレジスタンス)
上値1:145.284(10/3高値、+2σ)
前営業日終値:145.129
下値1:145.000(大台)
下値2:144.784(+1σ)
下値3:144.623(ピボット1stサポート)
下値4:144.521(10/5~10/6の38.2%押し)
下値5:144.374(10/6安値、日足・一目均衡表転換線、10/5~10/6の50%押し)
144.140(10/5~10/6の61.8%押し、ピボット2ndサポート)
144.004(20日移動平均線、大台)
143.860(ピボットローブレイクアウト)
143.524(10/5安値)
143.353(9/22~10/3の38.2%押し)
143.151(9/26安値)
《10:15》
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