オークファン Research Memo(4):Amazon出品者向けサービスの強化に取り組む

配信元:フィスコ
投稿:2022/09/14 15:24
■第3四半期の主なトピックス

1. Amazonセラー専用アプリの事業譲受
2022年8月1日付けで(株)トラストエフォートより、Amazonセラー専用アプリ「Amacode(アマコード)」事業を譲受した。Amacodeは30万人以上が利用しており、スマートフォンのカメラで商品のバーコードを読み取るだけで、Amazonで販売する際の価格帯や売れ行きなどを瞬時に分析することが可能となっている。したがって、Amazonセラー(出品者)は、目の前の商品をAmazonで販売した際に利益が得られるかスマートフォン1つで瞬時に判断でき、効率的に仕入れを行うことができる。インターネット上での個人間取引においては、フリマアプリやAmazonマーケットプレイスの取引額が伸長しており、オークファン<3674>としてもこれらとの連携強化を課題としてきた。本件により、Amazonを利用するクラウドセラー(SMB)の取り込み(アカウント数の拡大)やAmacodeを運営してきた人材の獲得により、Amazon出品者向けサービスの強化を狙う。また、同社のビジネスアカウント(140万以上)とAmacodeの会員(30万人以上)とは親和性が高いことから、各サービスのクロスセルによりGMV等の増加を目指していく。

2. エジプトBtoBプラットフォームとの資本業務提携
2022年8月12日には、エジプトBtoB卸売プラットフォーム「Cartona(カートナ)」を提供するCartona B.V(本社はオランダ アムステルダム)へファンドを通じた投資を行うとともに、「NETSEA」との資本業務提携を締結した。「Cartona」については、MENA(中東・北アフリカ地域)市場で既に約1,500社のサプライヤーが利用しており、年間GMVは約1億2,000万USD(約170億円)と急成長しているスマートフォン向けアプリケーションである。同社にとって、今後のさらなるGMV拡大のためには、海外BtoB市場への展開は重要な戦略の1つであり、本件もその一環として位置付けられる。本件を機に、共同のマーケットリサーチなど連携を深め、MENA市場における重要なパートナーとして市場開拓を進めていく考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


<SI>
配信元: フィスコ

関連銘柄

銘柄 株価 前日比
352.0
(11/01)
+5.0
(+1.44%)