◆ “揺れ動き”も“方向感定まらず” - 144円前後
昨日は「三者会合(日銀/財務省/金融庁)」が開催されたこともあり、円安対策への思惑から“円買い戻し”が先行する場面が見られました。
このため“143.293円”へと値を落とす場面が見られましたが、「ECB理事会&ラガルドECB総裁会見」そして「パウエルFRB議長講演」にて、すぐさま押し戻されていきました。
注目の「ECB理事会」では、想定通り“0.75%利上げ”が行われました。
しかし『0.75%利上げは例外』『次回は0.50%利上げの可能性』とラガルド総裁が発言したこともあり、ユーロドルは値を落としました。
一方で「パウエルFRB議長講演」では『インフレ抑制を最優先』『インフレ目標達成まで金融引き締めを継続』との意向が、あらためて表明されました。
こうしてドル円には“買い戻し(ドル買い)”圧力がかかり、“144.436円”へ通し戻されています。
もっとも米10年債利回りが“3.32%台”へと上昇した割に、そこからの“さらなる上値追い”は手控えられているのが実情といえます。
◆ 流れが変わったとは思わないが…?
こうして“下値の堅さ”は相変わらずではあるものの、“上値の重さ”も意識されつつあるドル円。
前記「パウエルFRB議長講演」にしても“目新しさ”に欠けているだけに、ここから“金利選好→ドル買い”がさらに進行するためには「来年以降の米利上げ継続」が織り込まれる必要があると見るのが自然です。
そうなると現在の動きは“ある意味で当然”といえる状況であり、本日に関しても“144円を挟んだ揺れ動き”と見るのが妥当な状況といえそうです。
流れが変わったとは思いませんが、目先は“ポジション調整(利益確定売り)”を意識する局面と見るべきかもしれませんね。
特に本日は週末に当たりますので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:145.230(98/8/25高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:144.977(9/7高値、7/14~8/2の61.8%返し、+2σ、大台)
上値3:144.655(ピボット1stレジスタンス)
上値2:144.544(9/8高値)
上値1:144.436(9/8NYタイム高値)
前営業日終値:144.085(大台)
下値1:143.865(9/8安値後の50%押し)
下値2:143.730(9/8安値後の61.8%押し)
下値3:143.404(ピボット1stサポート)
下値4:143.293(9/8安値)
下値5:143.000(大台)
《10:25》
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