ユーロ円は200日線を視野に入れそうな気配 ドイツのインフレはまだピークに達せず=NY為替

著者:MINKABU PRESS
投稿:2022/08/16 02:45
 きょうのNY為替市場はドル高・円高の動きが見られる中で、ドル円は133円を挟んだ値動きを続けている。しかし、ユーロ自体は売りが強まっており、ユーロ円は135円台半ばまで下落する展開。21日線と100日線を下放れる展開が強まっており、134円ちょうど付近に来ている200日線を視野に入れそうな気配も見せている。

 そのユーロについて市場からは、ドイツのインフレはまだピークに達せず 9月以降は9%超に上昇する見込みだとの指摘が出ている。ドイツのインフレは2カ月連続で鈍化し、7月には前年比7.5%に鈍化した。しかし、最近のインフレ鈍化は主にドイツ政府の救済措置によるもので、インフレはまだ転換点には達しておらず、6月と7月の鈍化は一時的なものだという。

 ドイツ政府の救済措置には、9ユーロの交通チケット、燃料割引、再生可能エネルギー賦課金の廃止があったが、それはインフレを最大1.6%ポイント押し下げたという。これらの措置がなければ、インフレはすでに約9%の水準まで上昇していた可能性があると分析。これらの措置終了の9月以降は9%の大台を明確に超えると見ているようだ。

EUR/JPY 135.48 USD/JPY 133.24 EUR/USD 1.0168

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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