加藤産、今期経常を7％上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も7円増額

　加藤産業 <9869> [東証Ｐ] が8月9日後場(13:00)に決算を発表。22年9月期第3四半期累計(21年10月-22年6月)の連結経常利益は前年同期比12.8％増の116億円に伸びた。
　併せて、通期の同利益を従来予想の134億円→144億円(前期は132億円)に7.5％上方修正し、増益率が0.9％増→8.4％増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常利益も従来予想の53.3億円→63.3億円(前年同期は59.3億円)に18.7％増額し、一転して6.8％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の76円→83円(前期は72円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比20.3％増の35.7億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の0.8％→1.1％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 2022年9月期の業績につきましては、コロナ禍での活動制限が解除されたことによって当社グループの主力である家庭内消費に関連する需要に一服感が見られ、直近の営業収益は厳しい状況にあるものの、利益面につきましては想定以上のコストコントロールが寄与して営業利益及び経常利益は予想を上回る見通しとなりました。さらに、当第3四半期連結会計期間に固定資産売却益を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益についても同様に予想を上回る見通しであります。なお、営業収益につきましては修正がございません。

　　 当社は、2022年8月22日をもちまして創立75周年を迎えます。これもひとえに株主の皆様をはじめ、関係各位のご支援の賜物と心より感謝申しあげます。　 つきましては、株主の皆様の日頃のご支援に感謝の意を表するため、2022年9月期の期末配当において、１株当たり4円の記念配当を実施させていただきます。　 また、当第3四半期連結会計期間に固定資産売却益を計上し、当該譲渡益（税金等考慮後）につきましては株主の皆様に還元することといたします。なお、その還元方法につきましては、当期を含め3期にわたり１株当たり3円の特別配当として実施いたします。　 これにより、当期における期末配当金は１株当たり45円（記念配当4円及び特別配当3円）とし、第２四半期末配当金と合わせた年間配当金は１株当たり83円となる予定です。（ただし、各期終了後に開催される定時株主総会での決議を条件といたします。）本資料における業績予想は、発表日現在において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、実際の業績は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。