◆ “ポジティブ・サプライズ” - 米雇用統計
注目の米雇用統計は、いわゆる“ポジティブ・サプライズ”でした。
「非農業部門雇用者数(+52.8万人)」は“予想の2倍強”を記録し、「失業率(3.5%)/平均時給(前年比+5.2%)」もそれぞれ“予想を上回った”からです。
このため“金利選好→ドル買い”が再燃し、米10年債利回りが“急上昇(前日の2.69%→2.86%)”を見せる中、ドル円も“急騰(133円前後→135.502円)”を演じています。
その後は“利益確定売り”にて緩やかに上値を削ったものの、“135円台”は概ねキープしたまま、先週末の取引を終えています。
こうして「米利上げペース加速」への思惑は一段と強まっており、“金利選好→ドル買い”は顕著となっています。
一方で「米景気減速リスクの後退」を背景に“リスク選好→円売り”も目立っており、このため双方から影響を受けるドル円には“上昇圧力”がかかりやすくなっているのが実状です。
◆ “利益確定売り”との兼ね合いだが…?
もちろん「米CPI(10日)」を週央に控えていますので、“一旦様子見”となる可能性はゼロではありません。
しかし「米インフレ・ピークアウト」を期待するのはあまりにも早計といわざるを得ず、そうなると“金利選好→ドル買い”がもう一段囃されても何ら不思議ではないということになります。
目先のポイントとなり得るのは、“7/22安値(135.564円)”です。
当該水準を割り込んだことで“売り加速”となったのが、先月27日…。
このため今度は「レジスタンスライン」として機能している可能性が高く、明確に突破することができれば“買い加速”となる可能性が否めない…。
“利益確定売り”との兼ね合いになりますので、過度な上値期待は禁物とは考えます。
しかし前記ラインを鑑みながら、少なくとも“下値が堅い”との見方は継続したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:136.573(7/28高値)
上値4:136.160(ピボット1stレジスタンス)
上値3:135.965(7/14~8/2の61.8%戻し、20日移動平均線、大台)
上値2:135.502(8/5高値)
上値1:135.304(8/5高値後の戻り高値)
前営業日終値:134.991(大台、50日移動平均線)
下値1:134.858(8/5高値後の押し目、日足・一目均衡表基準線、週足・一目均衡表転換線)
下値2:134.357(8/5安値後の38.2%押し)
下値3:134.296(8/2~8/5の23.6%押し)
下値4:134.000(大台、8/5安値後の50%押し)
下値5:133.919(日足・一目均衡表転換線、-1σ)
《10:25》
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