◆ さらに“下値拡大”… - 135円半ば
少し早かった…。
前日の「欧景気後退懸念」に続き、先週末は「米景気後退懸念」が台頭しました。
米サービス業PMIの“急低下(25ヶ月ぶりの50割れ:47.0)”を背景に、「2四半期連続の米マイナス成長(リセッション)」の可能性が意識されたからです。
この影響にて米10年債利回りは“2.732%”へと急低下する中、ドル円はNYタイム序盤に“135.564円(8日以来)”へと値を落としています。
もっとも“リスク回避→円買い”が目立ったのは事実ですが、“リスク回避→ドル買い”が並行しているという実態もあります。
このため“下値の堅さ”も顕著であり、その後は緩やかに値を戻しつつ、先週末の取引を終えています。
◆ それでも“新規のポジション構築”が期待薄とあっては…?
懸念していた「景気後退→リスク回避姿勢」を背景に“もう一段の下値追い”が発生した格好ですが、26-27日に予定されるFOMCでは「0.75%利上げ」は確実視されています。
このため「日米金利格差」は如何ともしがたく、「主要国で唯一、日銀のみが緩和方向をコミット」といった立ち位置の違いも鮮明という状況です。
ビッグイベントを控えたスケジュール感からは、過度に積み上がったポジション(ドル買い)は“調整されて然るべし”という状況に変化はありません。
しかし“新規のポジション構築”が期待薄とあっては、あくまで“調整に過ぎない”と見るのが妥当…?
心理的節目(3.00%)から大きく下放れた米10年債利回りではありますが、ここからさらに大きく低下する展開は想定しづらい…。
そうなると下値では、必然的に“ドル買い”が支える可能性が否めない…。
ビッグイベント前ですので、基本的には“方向感定まらず”を想定するのが妥当と考えます。
しかし少なくとも“崩れる”に関しては、否定的に捉えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:137.487(7/14~7/22の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値4:137.033(7/14~7/22の38.2%戻し、7/22高値後の61.8%戻し、大台)
上値3:136.847(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線)
上値2:136.760(7/22高値後の50%戻し)
上値1:136.472(7/14~7/22の23.6%戻し、7/22高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:136.064(大台)
下値1:135.885(7/22安値後の押し目)
下値2:135.665(-1σ)
下値3:135.564(7/22安値)
下値4:135.446(6/16~7/14の50%押し)
下値5:135.326(7/8安値)
《10:35》
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