◆ 大きく“揺れ動き”、最終的には“下値拡大”… - 137円前半
まさに“上を下へ”といった展開でした。
まず「日銀金融政策決定会合」では、想定通り“現状維持(大規模緩和継続)”が決定されした。
特に記者会見で跳び出した『金利を引き上げるつもりは全くない』との黒田日銀総裁発言は、“円売り”を促すには十分でした。
この影響もあり、ドル円は一時“138.874円”へと上値を伸ばしました。
一方でもう一つの注目である「ECB理事会」では、“0.50%利上げ”が決定されました。
このため発表直後に“ユーロ買い”が散見されたものの、マーケットはすぐに「欧景気後退(リセッション)懸念」を囃し、上昇分を“吐き出す(ユーロ売り)”場面が見られました。
そしてこうした中で発表された米経済指標は“弱く(フィリー指数は20年5月以来の△12.3/新規失業保険申請件数は8ヶ月来最高の25.1万件)”、一気に流れは変わりました。
こうして米10年債利回りが“急低下(3.07%→2.86%)”を見せる中、“137.324円”へ下落したドル円は、東京タイムに入ると“137.032円”へとさらに値を落とすに至っています。
◆ 「景気後退 VS 金利格差」の綱引きだが…?
「景気後退→リスク回避姿勢」と考えれば、“もう一段の下値追い”は十分に想定されるところです。
しかし「7月0.75%利上げ」が確実視される中、「日米金利格差」は如何ともしがたいものがあります。
特に「主要国で唯一、日銀のみが緩和方向をコミット」という立ち位置の違いを踏まえれば、“さらなる下値追い”に関しては微妙と見るのが自然な状況でもあります。
“7/1~7/14の61.8%押し”とも重なる“7/12安値(136.464円)”を窺う可能性はゼロではありませんが、「いい水準まで押した」と考えながら、週末の取引に臨みたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:138.385(7/19-20高値、7/14~7/21の50%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:138.121(7/14~7/21の38.2%戻し、7/21高値後の61.8%戻し)
上値3:137.961(7/21高値後の50%戻し、日足・一目均衡表転換線、+1σ、大台)
上値2:137.816(7/14~7/21の23.6%戻し)
上値1:137.742(7/21高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:137.325
下値1:137.000(大台、7/1~7/14の50%押し)
下値2:136.863(20日移動平均線、ピボット1stサポート)
下値3:136.693(7/13安値)
下値4:136.464(7/12安値、7/1~7/14の61.8%押し)
下値5:136.382(6/16~7/14の38.2%押し)
《10:45》
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