◆ 「パリティ割れ」に意識が集中する中… - “ポジション調整”先行
昨日は「ユーロドルのパリティ(1ユーロ=1ドル)割れ」にマーケットの関心が向かう中、ドル円は“小幅反落”を見せました。
ただユーロドルが“1.00ちょうど”で下げ止まったこともあり、その後のドル円は“下げ渋り”が目立ち、大きく値を落とす動きに発展することはありませんでした。
なお注目された「日米財務相会談」では、『最近の円安は日米金利格差の範囲を超えている(投機的な動き有)』とされたものの、『為替介入の議論なし』とされています。
このため大きな反応は見られることはなく、“136.464円”へ値を落とす場面こそ見られたものの、全体的には“落ち着いた”動きを見せて、昨日の取引を終えています。
◆ いよいよ今週の大一番 - 米CPI
こうした中、いよいよ本日は「米消費者物価指数・CPI」が予定されています。
“81年12月以来の高い伸び(+8.6%)”となった前回よりも“さらに拡大(+8.8%)”が想定されているだけに、「米大幅利上げ」への思惑はさらに増大する可能性が否めないところです。
一方で米株式を始めとするリスク資産にとっては「資金流出」を招きかねず、いつ“リスク回避姿勢”が台頭してもおかしくない分水嶺でもあります。
本日は「NZ政策金利(予想は0.50%利上げ)」「カナダ政策金利(同0.75%利上げ)」も予定されていますので、“金利選好(→ドル買い)”は意識されやすいと考えます。
ただ“世界的な景気減速懸念→リスク回避→円買い”がいつ台頭してもおかしくないということは、しっかりと頭の片隅に残しておきたいところです。
そう考えると本日は“上昇しやすい”が先行するものの、“上値は押さえられる”と見るべきか…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:137.525(7/12高値)
上値4:137.430(ピボット1stレジスタンス)
上値3:137.262(7/11~7/12の61.8%戻し)
上値2:137.110(7/11~7/12の50%戻し)
上値1:137.000(大台、7/11~7/12の38.2%戻し)
前営業日終値:136.852(+1σ)
下値1:136.464(7/12安値)
下値2:136.369(ピボット1stサポート)
下値3:136.251(7/1~7/11の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値4:136.086(7/11安値)
下値5:136.000(大台)
《9:55》
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