米国株見通し:弱含みか、中国のコロナ対策強化に警戒

配信元:フィスコ
投稿:2022/07/11 14:07
(13時50分現在)

S&P500先物      3,874.00(-25.4)
ナスダック100先物  12,011.10(-114.6)


米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は140ドル安。アジア株安の波及が見込まれ、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


8日の主要3指数はまちまち。前日終値付近でもみ合う展開でナスダックとS&Pは4日続伸、ダウは46ドル安の31338ドルと3日ぶりにマイナスで取引を終えた。この日発表された雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を上回り、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め継続を想定した売りが先行。リセッションへの懸念は根強く、買いを抑制した。半面、雇用情勢の回復が好感され、ハイテクなどを中心とした買戻しが相場を支えた。


本日は弱含みか。中国が新型コロナウイルス対策を再び強化するとの思惑から、世界経済への影響を懸念した売りが先行。今晩は重要イベントが予定されておらず、積極的に動きづらい。ただ、今週は15日発表の消費者物価指数(CPI)が前回を上回ると予想され、インフレ高進が意識されやすい。今月下旬に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%利上げ継続への思惑から、金利高を背景とした売りが指数を下押ししよう。


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配信元: フィスコ