◆ さらに“ドル買い”進行… ‐ “136円”回復
「日米金融当局の立ち位置の違い」を背景に、昨日も“ドル買い”が進行しました。
この影響にて“136.376円”へ上値を伸ばすなど、ドル円は“136円台”に再び乗せてきています。
一方で昨日発表の「米消費者信頼感指数」は、“21年2月以来水準(98.7)”へと低下しました。
この影響から米株式は“軒並み続落”するなど、リスクセンチメントは芳しいとはいい難い状況は続いています。
このため“6/22高値(136.704円)”を窺う展開には発展しておらず、そのまま上値を押さえられて昨日の取引を終えています。
なお昨日は『米景気後退局面入りは想定していない』『政策金利は年末までに3.0-3.5%に上昇』とウィリアムズNY連銀総裁が発言したものの、特にマーケットが反応する場面は見られませんでした。
◆ もう一段、“思惑”は揺れ動きかねないが…? ‐ ECBフォーラム
こうした中、本日は「パウエルFRB議長・ラガルドECB総裁・ベイリーBOE総裁のパネルディスカッション(ECBフォーラム)」が予定されています。
インフレ高進抑制に向けて「金融正常化」が急がれていますが、一方で「景気後退」への懸念が燻り続けているのも否めないところがあります。
このため「前者(金融正常化)」が強調されれば“金融正常化に日銀が最も遠い→円売り”が台頭してもおかしくなく、逆に「後者(景気後退)」が懸念されれば“巻き戻し→円買い戻し”が発生してもおかしくない…?
「月末/四半期末」を控えていることもあり、いつ「ポートフォリオ調整」を含めた特殊フローが発生してもおかしくないスケジュール感でもあります。
本日に関しては、“金利/リスク”の狭間で綱を引きあい、“上を下へと揺れ動く”、いわゆる「神経質な展開」を特に想定しておくべきかもしれません。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:137.000(大台)
上値4:136.900(98/9/28高値、98/10/1高値)
上値3:136.704(6/22高値)
上値2:136.628(6/22欧州タイム高値《6/22高値後の戻り高値》、ピボット1stレジスタンス)
上値1:136.376(6/28高値)
前営業日終値:136.165
下値1:136.000(大台、+1σ)
下値2:135.878(6/23~6/28の23.6%押し)
下値3:135.570(6/27~6/28の38.2%押し)
下値4:135.321(6/27~6/28の50%押し、ピボット1stサポート)
下値5:135.116(6/28安値、6/27~6/28の61.8%押し)
《10:25》
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