“上を下への揺れ動き”を想定しながら…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/06/20 11:12

◆ 日銀は「想定通り?の据え置き」 - “135円半ば”へ急反発


注目の「日銀金融政策決定会合」は、“据え置き(現状維持)”となりました。
このため一部で台頭していた「日銀も追随する」との思惑は巻き戻される格好となり、「想定外のスイス利上げ」後の下落分を一気に取り戻しました。
こうして前日の“131円台”から一転、“135円台”に値を戻す場面を見せ、最終的には“134円後半”で先週末の取引を終えています。

いわゆる「往って来い」の状況であり、「絶好の押し目買い」の場を提供した格好といえそうです。
そして「日米金融当局の立ち位置の違い」が明白であるだけに、“もう一段の上値窺い”は十分に期待されるところです。

◆ ただし本日は“動きづらい”…?


問題となるのは、本日が「米国休場(奴隷解放記念日の振替)」となり、“流動性低下”が想定されることです。
また金利面では“ドル買い+円売り”が促されやすいものの、株安等を背景にしたセンチメント面では“円買い⇔ドル買い”と相反する動きも想定されることです。
つまり「方向感定まる」になるかは、些か微妙といわざるを得ない背景があるということになります。

明後日(22日)には「参院選公示」と共に、「パウエルFRB議長・議会証言」が行われるスケジュール感でもあります。
“上方向(ドル買い+円売り)”に意識が傾きやすい状況とは考えるものの、本日は“上を下への揺れ動き”を想定し、“上値の重さ”が意識されてもおかしくないという点を意識しておきたいところです。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:136.153(ピボット1stレジスタンス)
上値5:136.050(98/10/5高値、大台)
上値5:135.576(6/15高値)
上値5:135.424(6/17高値)
上値5:135.000(大台)
前営業日終値:134.878
下値1:134.494(6/16~6/17の23.6%押し、+1σ)
下値2:134.000(大台)
下値3:133.918(6/16~6/17の38.2%押し)
下値4:133.529(日足・一目均衡表転換線)
下値5:133.453(6/16~6/17の50%押し)

《10:25》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想