ヒガシ21 Research Memo(2):関西圏から首都圏へ事業拡大する総合物流企業

配信元:フィスコ
投稿:2022/06/09 15:32
■会社概要

1. 会社概要
ヒガシトゥエンティワン<9029>は関西を発祥として、首都圏にも展開する総合物流企業である。スローガンに「Evolution for Customers—全進で未来へ“シンカ”—」を掲げ、M&Aも含めた新規事業領域や重点事業領域への積極的な投資により、成長を目指している。

本社は大阪市中央区、東京本社は東京都港区で、物流センターは大阪府茨木市(茨木総合物流グループ)、大阪市西淀川区(阪神総合物流グループ)、大阪府茨木市(関電物流グループ)、大阪府東大阪市(東大阪総合物流グループ、愛知県小牧市(名古屋総合物流グループ)、東京都板橋区(東京総合物流グループ)、埼玉県戸田市(ドキュメントセンター)、佐賀県多久市(多久ロジネットセンター)等に展開している。

2022年3月期末の総資産は18,140百万円、純資産は9,863百万円、資本金は1,001百万円、自己資本比率は54.4%、発行済株式数は13,264,000株(自己株式207,425株を含む)となっている。

2022年3月期末時点の連結子会社は7社あり、ユートランスシステム(株)、(株)イシカワコーポレーション、(株)FMサポート21、(株)トランスポート21、(株)ワールドコーポレーション、ヒガシオフィスサービス(株)、山神運輸工業となる。また、連結ベースの従業員数は1,113名となっている。

2. 沿革
1944年12月に、大阪陸運局運送事業免許第一号会社として、大阪貨物自動車運輸(株)をはじめとする大阪市東区内の運送会社13社が統合して大阪東運送(株)を設立した。その後、経営基盤強化のため、1947年11月に日本生命保険(相)が資本参加した。なお、1985年8月にはヒガシ運送サービス(株)に、2002年2月には現在の社名である(株)ヒガシトゥエンティワンに商号変更している。また、2005年3月にジャスダック証券取引所に上場、2011年9月に東京証券取引所(以下、東証)第2部に上場し、2022年4月からの東証市場再編に伴いスタンダード市場へ移行した。

2016年以降は事業拡大に向けてM&Aを積極活用し、一般運送事業とは性格が異なる事業の拡大や将来的な持株会社への移行も視野に入れた分社化を推進している。具体的には、2016年1月にユートランスシステムを完全子会社化、2016年4月にワールドコーポレーションに出資(2020年1月完全子会社化)、2017年7月にイシカワコーポレーションを完全子会社化、2017年9月にトランスポート21を設立、2018年4月にビル内デリバリー事業をFMサポート21に承継、2020年10月に事務所移転引越事業をヒガシオフィスサービスに承継、2022年2月に山神運輸工業を完全子会社化した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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