◆ 全体的に“強め”… - 米雇用統計
注目の米雇用統計は、非農業部門雇用者数(NFP)が“事前予想を上回る(+39.0万人)”と共に、平均時給も“高水準をキープ(+5.2%)”しました。
さらに失業率も“前月と変わらず(3.6%)”となったことで、「積極的な米金融引き締め(利上げ加速)」への思惑は高まりました。
こうして米10年債利回りが“2.98%”へと上昇する中、ドル円は“130.981円”へと上値を伸ばしています。
◆ ただ“節目”を控えており…?
もっとも“節目(3.0%/131円)”を超え切るには、どちらも至りませんでした。
このためその後は緩やかに上げ幅を削り、そのまま先週末の取引を終えています。
なお『インフレ鈍化の証拠が得られれば、9月利上げを0.25%に縮小する可能性』とメスター・クリーブランド連銀総裁が発言しましたが、目立つ反応は見られませんでした。
こうして「日米金利格差拡大」が改めて際立ち、“ドル買い”はともかくとしても、“円売り”には安心感が漂い出している印象があります。
そうなると前記した“節目(3.0%/131円)”を抜け切れるか?が、目先のポイントということになってきます。
突破できれば“年初来高値更新→132円台へ”といった展開が期待される反面、超え切れなければ“130円付近へ反落”となりかねない分水嶺…。
◆ オーダー状況/スケジュール感も踏まえれば…!?
オーダー状況を見ると、やはり“131.00円”、そして“年初来高値(5/9高値:131.344円)”にはかなりの規模のドル売りオーダーが待ち構えていると聞きおよびます。
そして今週最大のイベントは、週末の「米CPI」というスケジュール感になりますので、特に週前半は方向感が定まりづらいと見るのが妥当です。
基本は“上方向”と考えるものの、目先は“利益確定売り”を想定すべきかもしれません。
もっともそうなれば、“押し目買いチャンス”と考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:132.000(大台)
上値4:131.794(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:131.427(+2σ)
上値2:131.344(5/9高値《年初来高値》、ピボット1stレジスタンス)
上値1:130.981(6/3高値、大台)
前営業日終値:130.811
下値1:130.489(6/3安値後の38.2%押し)
下値2:130.334(6/3安値後の50%押し)
下値3:130.178(6/3安値後の61.8%押し、+1σ)
下値4:130.000(大台、ピボット1stサポート)
下値5:129.889(5/24~6/3の23.6%押し)
《10:35》
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