◆ “巻き戻し”先行… - “127円前半”を中心とする揺れ動き
注目の「FOMC議事要旨」に“新たなタカ派要因”は見当たらず、特に材料視されることはありませんでした。
一方で「ECB利上げ加速」への思惑が和らいだことで、昨日は“ドル買い”が主に対ユーロで進行しました。
こうしてユーロドルが“1.0640ドル”へと値を落とす中、ドル円は“127.497円”へと緩やかながらも反発しています。
◆ ただ「方向感が定まった」とはいい難い…?
もっともユーロドルはNYタイム以降に“反発”しているなど、まだ「方向感が定まった」とはいい難い状況は続いています。
このため「センチメントの捉え方」次第では、本日も“上を下へと揺れ動く”という展開は容易に想像がつくところです。
「拙速的な米金融引き締め」に対しては、積み上がった“ドル買いポジション”を手仕舞う動きが先行しています。
一方で「その思惑の後退」は、米10年債利回りにとっては“ネガティブ”であっても、急落してきた米株式には“ポジティブ”となるものです。
そして現在のマーケットは「金利志向よりリスク志向に傾斜しやすい」ということを踏まえれば、“(リスク回避の)巻き戻し→円売り”がニーズとして浮上してもおかしくない…?
◆ “レンジ内での揺れ動き”を基本としながら…!?
オーダー状況を見ると、“昨日NYタイム安値(126.800円)”付近にはドル買いオーダーが、そして“同高値(127.497円)”付近にはドル売りオーダーが、それぞれ待ち構えていると聞き及びます。
この“レンジ内での揺れ動き”を基本としつつ、明確に突破した際は“ついていく”といった臨機応変さが求められているのかもしれません。
いずれにしても本日も“神経質な展開”を強いられると見たいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:128.074(5/24高値、日足・一目均衡表転換線、5/17~5/24の50%戻し)
上値4:127.984(ピボット2ndレジスタンス、大台)
上値3:127.868(-1σ)
上値2:127.660(5/17~5/24の38.2%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:127.497(5/25高値)
前営業日終値:127.272
下値1:127.110(5/25安値後の38.2%押し)
下値2:126.966(5/25安値後の50%押し)
下値3:126.822(5/25安値後の61.8%押し、ピボット1stサポート)
下値4:126.654(5/25安値、-2σ)
下値5:126.355(5/24安値、50日移動平均線)
《10:45》
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