◆ 想定より“突っ込んだ”が…? - 128円ライン
前日の「パウエル発言」を背景に、昨日は“拙速な金融引き締め→米景気悪化”との思惑が蒸し返されました。
この影響から米主要株価指数は“軒並み下落”となり、そして逃避資金の流入から、米10年債は“上昇(利回りは2.87%に低下)”しています。
こうした中で為替では“リスク回避→ドル買い”が進行しましたが、同時進行的に“円買い”も目立っています。
そして後者が勝ったことを背景に、ドル円は“128円ギリギリ(安値は128.006円)”へと値を落とし、そして本日東京タイムに入って“割り込む”に至っています。
◆ それでも「日米金融当局の立ち位置の違い」は変わらない…!?
想定したより“突っ込んだ”格好といえますが、一方で「日米金融当局の立ち位置の違い」は何ら変わっておりません。
このため“ストップロス”が巻き込まれたのは事実ですが、“さらなる下値追い”に関しては「相応以上のリスクがつきまとう」と見るのが妥当ということにもなります。
◆ 本日もポイントは「米10年債利回り」…?
もちろん米10年債利回りが“2.81%(12日)”をこのまま割り込みにかかるようなことでもあれば、金利面から“ドル売り”が進行する可能性はゼロではありません。
それでもその際には“リスク回避→円買い”が巻き戻される可能性は高く、そう簡単ではないと考えるのが自然です。
想定より“突っ込んだ”格好ですが、あくまで“ストップロス”に巻き込まれたと見て、神経質なマーケットと対峙したいところです。
つまりここまで押せば“押し目買い”で対応したい局面…?
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:129.338(20日移動平均線)
上値4:129.191(ピボット1stレジスタンス)
上値3:129.051(5/17高値後の61.8%戻し、大台)
上値2:128.829(5/17高値後の50%戻し)
上値1:128.606(5/17高値後の38.2%戻し)
前営業日終値:128.249(日足・一目均衡表基準線、-1σ)
下値1:128.006(5/18安値、大台)
下値2:127.657(ピボット1stサポート)
下値3:127.503(5/12安値、3/31~4/28の38.2%押し)
下値4:127.205(-2σ)
下値5:127.000(大台、ピボット2ndサポート)
《10:40》
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