◆ 結果は“マチマチ”… - 米CPI
注目の米CPIは「8カ月ぶりの鈍化(+8.5%→+8.3%)」となったものの、「事前予想(+8.1%)を上回り」ました。
この“マチマチ”の結果を背景に、思惑は定まることなく、マーケットは大きく揺れ動きました。
ただ最終的には“一旦の材料出尽くし”として、米10年債利回りが“低下(3.07%→2.90%)”しています。
このためドル円も一時“130.802円”へと駆け上がったものの、すぐに“129.444円”へと押し戻される乱高下を見せ、“戻し切れない”ままで昨日の取引を終えています。
◆ それでも「判断先送り」に過ぎない…?
こうして昨日の米CPIの結果は、端的に申せば「(インフレ・ピークアウトの)判断先送り」といわざるを得ません。
このため思惑は“和らぐ”でもなく、さりとて“加速する”でもなく、「方向感定まらず」の典型といった状況になりつつあります。
そうなると“上下に振れやすい”ものの、“一方向”には傾きづらい。
結果的に“レンジ内での揺れ動き”になりやすいと見るのが、やはり自然ということになります。
さらにこうした状況でも変わらないのが、「日米金融当局の立ち位置の違い」です。
そして“ポジション調整”が入りやすい環境ではあるものの、「一巡すれば…?」との期待も残存しやすいと見られるところでもあります。
“幅の広いレンジ(5/4安値:128.644円-5/9高値131.344円)”を目先は想定しつつも、“押し目買い”との見方を継続したいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:131.000(大台)
上値4:130.802(5/11高値)
上値3:130.720(ピボット1stレジスタンス)
上値2:130.419(+1σ)
上値1:130.283(5/11高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:130.000(日足・一目均衡表転換線、大台)
下値1:129.682(5/11安値後の61.8%押し)
下値2:129.444(5/11安値)
下値3:129.362(ピボット1stサポート)
下値4:129.134(4/27~5/9の50%押し、20日移動平均線)
下値5:129.000(大台)
《10:50》
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