◆ 下値拡大の場面も見られたが… - 概ね“130円台”
米10年債利回りが“2.94%”に低下したこともあり、ドル円も“129.795円”まで値を落とす場面が見られました。
しかしその後は利回りが“持ち直し”たことから、ドル円も概ね“堅調推移”を示しています。
もっとも東京タイム高値には届いておらず、「下値は堅いが、上値も重い」といった展開を強いられているのが実状といえます。
◆ “ピークアウト”が想定される中…? - 米CPI
こうした中、本日は注目の米CPIが予定されており、「前月より鈍化(前年比+8.1%/コア前年比+6.0%)」が見込まれています。
しかしウィリアムズNY連銀総裁からは『0.50%利上げは理にかなう』との発言が、昨日は述べられています。
またメスター・クリーブランド連銀総裁からは『0.75%利上げを排除するものではない』との発言も飛び出すなど、「米インフレ高進」への懸念は根強いものがあります。
このため“ピークアウト期待→ドル売り”が進行する可能性がある反面、“巻き戻し→ドル買い”が改めて台頭する可能性も否めないということになります。
いずれにしても“発表次第”ということになりますので、それまでは“動きにくい”…?
◆ それでもトレンドに“大きな変化なし”…!?
いわゆる「往って来い」の様相を見せていますので、このまま“崩れる”は期待薄といえそうです。
そして「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたいものがありますので、中長期的なトレンドには“大きな変化なし”との見方は変わらないと考えます。
それでも“上値窺い”に関しては、「発表を見てから」と考えるのが妥当かもしれませんね。
もちろん押す場面があれば、引き続き“押し目買い”で対峙する局面とは考えますが…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:131.519(ピボットハイブレイクアウト)
上値4:131.344(5/9高値)
上値3:131.000(大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値2:130.752(5/9~5/10の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値1:130.567(5/10高値、5/9~5/10の50%戻し水準)
前営業日終値:130.451(+1σ)
下値1:130.091(5/10NYタイム安値後の61.8%押し)
下値2:129.994(日足・一目均衡表転換線、ピボット1stサポート、大台)
下値3:129.864(5/10NYタイム安値《5/10安値後の押し目》)
下値4:129.795(5/10安値)
下値5:129.655(4/27~5/9の38.2%押し、5/4~5/9の61.8%押し)
《10:25》
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