ジオマテック、前期経常を赤字縮小に上方修正

配信元:株探
投稿:2022/05/10 16:00
 ジオマテック <6907> [東証S] が5月10日大引け後(16:00)に業績修正を発表。22年3月期の連結経常損益を従来予想の2億1000万円の赤字→100万円の赤字(前の期は1700万円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

 会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常損益も従来予想の2億1000万円の赤字→100万円の赤字(前年同期は1億9800万円の黒字)に上方修正し、赤字幅が縮小する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 1.営業外収益の計上について(1) 為替差益 2022 年3月期において、為替相場の変動により営業外収益に為替差益90 百万円を計上いたします。これは主に当社グループが保有する外貨建資産に対し、為替相場が前期末と比較し円安に推移したことにより発生したものであります。(2) 投資事業組合運用益 当社が出資する投資事業組合の運用成績が、当第4四半期連結会計期間(2022 年1月~3月)において好調であったことから、投資事業組合運用益26 百万円を営業外収益として計上いたします。2.特別損失の計上について(1) 関係会社出資金評価損(個別決算) 当社の連結子会社である吉奥馬科技(無錫)有限公司は、業績の低迷及び減損損失の計上などにより、2022 年3月末の純資産額が、当社の出資金の帳簿価格と比較して著しく低下していると認められることから、個別決算において、関係会社出資金評価損828 百万円を特別損失に計上することといたしました。 なお、当該関係会社出資金評価損は、個別決算のみで計上されるものであり、連結決算においては相殺消去されるため、連結業績への影響はありません。(2) 災害による損失 2022 年3月16 日に福島県沖で発生した地震による被害額20 百万円を災害による損失として特別損失に計上いたします。内訳は、設備の復旧に要する費用14 百万円、棚卸資産の破損による損失6百万円であります。3.業績予想の修正について 当第4四半期連結会計期間(2022 年1月~3月)については、中国子会社の不振に加え、国内においてもモビリティを除く製品全般において受注の落ち込みが懸念されたことから、通期業績予想は慎重を期し2021年11 月8日発表の予想を据え置いてまいりましたが、想定以上の売上を達成できたことから売上高、営業利益ともに前回予想を上回る見込みとなりました。 一方で、保有する成膜材料在庫について、売上構成の変化や今後の使用見込などを考慮し評価損を計上したほか、減価償却費の増加、一時的な費用の増加など複数要因が重なった結果、当第4四半期連結会計期間の営業損失は第3四半期までと比較して拡大する見込みとなりました。 以上に加えて前記営業外収益及び特別損失が発生したことから、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益についても修正いたしました。(注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成しております。実際の業績は、今後の様々な要因により予想数値と異なる可能性があります。
配信元: 株探

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