◆ 「中国経済減速」への思惑が… - “127円前半”へ反落
「米大幅利上げ観測」「ウクライナ情勢」はそのままに、昨日は「中国の新たなロックダウン」がテーマの中心となりました。
これが「中国経済減速」、さらには「世界経済減速」へと懸念につながり、“リスク回避姿勢”が先行しました。
このため米10年債利回りは“緩やかに低下(→2.75%)”したにもかかわらず、“ドル買い”そのものは継続しています。
一方で「世界経済減速」ですので、昨日は原油も“低下(→一時95ドル台)”しています。
このため「経常収支悪化」を背景にした思惑も緩み、つれて“円売り”も後退したことで、ドル円は“綱引き(ドル買い⇔円買い)”となりました。
もっともこれまでの経緯(上昇往き過ぎ)を踏まえると“円買い”が上回り、本日東京タイムにかけて“127.339円”へ値を落とす場面を見せています。
◆ 足元のテーマが移行した印象こそあるが…?
こうして期待した通り、「一旦のポジション調整」が入りました。
問題はここから先…ということになりますが、冒頭で記したように、「米大幅利上げ観測」は何ら変わっていないという状況です。
そうなると“ドル買い”そのものが反転する展開は、現時点では想定しづらいと見るのが自然です。
一方で昨日は“円買い”が進行しましたが、「経常収支悪化」への懸念が緩んだとしても、「日米金融当局の立ち位置の違い」はまだ残っています。
このためこちらも反転する展開は期待薄であり、あくまで“巻き戻し”と見るのが妥当です。
そうなるとここから先は“底堅い”が鮮明になると見るが、やはり自然ということになります。
「米大幅利上げ観測」から「中国経済減速」へと、足元のテーマが移行した印象があるのは事実です。
それでも“大きな流れは変わらない”、つまり“下値は限定的”と考えれば…?
押す局面あれば、“買い拾い”にて積極的に対峙したい局面と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:128.849(4/25高値、4/20~4/25の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
上値4:128.768(4/22~4/25の50%戻し)
上値3:128.595(4/25欧州タイム高値)
上値2:128.497(4/25NYタイム高値)
上値1:128.237(4/22~4/25の38.2%戻し)
前営業日終値:128.124
下値1:128.000(大台)
下値2:127.685(+1σ)
下値3:127.471(4/20安値、4/25安値、ピボット1stサポート)
下値4:127.244(4/14~4/20の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値5:126.963(4/19安値、大台)
《10:45》
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