「一旦のポジション調整」を志向すべき局面…!? - ドル円

著者:武市佳史
投稿:2022/04/25 11:26

◆ “ドル買い”再燃 - 一時“129円前半”へ反発


先週末も「米大幅利上げ観測」を背景にして、“ドル買い”が緩むことはなく、NYタイム中盤には“129.108円”へ再び駆け上がる場面が見られました。
一方でNYダウが一時“1019ドル安”と急落する場面が見られるなど、「米景気悪化懸念」が台頭する場面も見られています。
このため“一方的なドル買い”になることはなく、「週末のポジション調整」もあって“128円半ば”に押し戻されて先週末の取引を終えています。

◆ ただ“さらなる上値追い”は抑制される…?


「日米金利格差」を考えれば、もう一段、あるいはもう二段の“ドル買い(+円売り)”が進行しても、何ら不思議ではないところです。
一方で「日米協調介入」の思惑が浮き沈みするなど、ここからの上値追いには“躊躇(様子見)”が見られやすくなっている点は否めないところがあります。
そうした中で「米ブラックアウト期間」に突入したことで、ここからは“米タカ派発言”が跳び出すことはありません。
そうなると“反落”するかは別にして、少なくとも“さらなる上値追い”は抑制されると見るのが妥当…?

「日米金利差」の背景にある「米10年債利回り」が“3%乗せ”ともなれば、また話は変わってくるのでしょう。
それでもドル円は“先んじて”上昇してきたという経緯を持っています。
現時点では「一旦のポジション調整」を、志向すべき局面といえるかもしれません。

◆ ドル円 抵抗・支持ライン


上値5:129.198(ピボット1stレジスタンス)
上値4:129.108(4/22高値)
上値3:129.000(大台)
上値2:128.848(4/22高値後の61.8%戻し)
上値1:128.768(4/22高値後の50%戻し)
前営業日終値:128.553
下値1:128.433(4/22高値後の安値)
下値2:128.256(4/22安値後の61.8%押し)
下値3:128.000(大台)
下値4:127.819(ピボット1stサポート)
下値5:127.729(4/22安値)

《10:45》

武市佳史
株式会社マネーパートナーズ チーフアナリスト
配信元: 達人の予想