◆ さらに“上値追い”… - 127円回復
「イースター休暇中(イースター・マンデー)」ということもあり、昨日も“流動性が回帰”することはありませんでした。
このため基本的には“小動き”が続きましたが、一方で「米金融正常化・加速」への思惑は根強いものがあります。
この影響にて米10年債利回りが一時“18年12月以来(2.88%)”へと上昇する中、ドル円はNYタイム中盤に“先週末高値(126.677円)”を突破し、そして本日オセアニアタイムに“127円台”へと駆け上がっています。
◆ 「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたく…?
『急速な円安はマイナスが大きくなる』との黒田日銀総裁発言にて、一時的に“円買い戻し”が進行する場面も見られましたが、『円安は全体としてプラス』との認識を変えることはありませんでした。
一方でブラード・セントルイス連銀総裁は昨日、『7-9月期に中立金利超え』『年末までに3.50%への利上げが必要』との主張を繰り返し、『必要ならば0.75%利上げも選択肢』と述べました。
“最もタカ派”の一人とされる方の発言でもあり、割り引いて見る必要はありますが、それでも「日米金融当局の立ち位置の違い」は鮮明といわざるを得ないところです。
これが早晩に解消(後退)する可能性は低いといわざるを得ないだけに、引き続き“ドル買い+円売り”には安心感が付いて回ると見るのが妥当です。
◆ それでも怖いのは「口先介入」と、「往き過ぎ」への思惑…!?
注意しておきたいのは「口先介入」と、そしてテクニカル面での「往き過ぎ」への思惑です。
そして前者に関しては“効果なし”との見方が一般的ですが、後者に関しては、一旦そうなると“一気に巻き戻される”という可能性が…?
主だった抵抗ラインが不在という「空白地帯」に当たる当該“127円台”は、そこまで心配する必要はないかもしれません。
それでも“押し目なし”に“12本連続の陽線”を描いた日足を見ると、やはり警戒度は強めておかざるを得ないところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:128.190(02/5/17高値)
上値4:127.993(ピボットハイブレイクアウト、大台)
上値3:127.681(+2σ)
上値2:127.493(ピボット2ndレジスタンス)
上値1:127.239(ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:126.986(大台)
下値1:126.485(ピボット1stサポート)
下値2:126.238(4/18安値、4/14~4/18の38.2%押し)
下値3:126.040(4/14~4/18の50%押し)
下値4:125.985(ピボット2ndサポート、大台)
下値5:125.848(4/15安値、4/14~4/18の61.8%押し)
《10:25》
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