◆ 「日米」のみならず、「米欧」も… - 金融当局の立ち位置の違い
「日米金融当局の立ち位置の違い」がテーマ化する中、昨日は「米欧金融当局の立ち位置の違い」も囃されました。
ECB理事会は昨日、「緩和策を今夏(7-9月)に終了」との見通しを維持しました。
「7月には終了」「9月に利上げ開始、12月にはさらに追加利上げ」との思惑が一部で台頭していたこともあり、マーケットでは“失望売り”が誘われた格好となりました。
こうしてユーロは対ドルで“3/7安値(1.08061ドル)”を割り込むと、そのまま“20/4/24以来の水準(1.07582ドル)”へと駆け下りていきました。
対照的に“最強通貨”となったドルは、対円でも再び値を戻す展開となっています。
今週発表の米経済指標から「米インフレ懸念は幾分後退」しており、またイースター休暇を控えたポジション調整から「米10年債利回りも低下(→2.64%)」していますので“さらなる上値追い”は押さえられていますが、それでも堅調推移のままで昨日の取引を終えています。
◆ “高値達成感”の台頭よりも、“ドル買い安心感”が勝る可能性が…?
「流動性低下」を控えたリスクシナリオとしては、“ポジション調整”と見るのが一般的です。
特に“往き過ぎ(スピード)の調整”は一気に加速することがありますので、直近の動きを鑑みれば“上値の重さ→利益確定売り”を懸念するのが自然といえます。
しかし「日米金融当局の立ち位置の違い」が鮮明となる中、日銀に関しては「少なくとも次回会合(27-28日)での緩和縮小はない」と見るのが妥当ということになります。
一方でFOMCに関しては「次回会合(来月3-4日)での利上げは既定路線」「しかも0.50%利上げが濃厚」と見られる中、これらを後退させる材料が目先は不在となります。
つまり「休暇中に何が起こるかわからない→一旦ポジションを整理しておこう」といった通常の思惑は後退し、少なくとも金利面では「ドル買い維持に大きなリスクはない」との認識が台頭してもおかしくないことになります。
“一旦の高値達成感”は浮上してもおかしくなく、“利益確定売り(ポジション調整)”と見るのが自然な状況ではありますが、“さらなる上値追い”というシナリオに関しても、やはり頭の片隅に残しておきたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:127.000(大台)
上値4:126.573(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:126.312(4/13高値)
上値2:126.229(ピボット1stレジスタンス)
上値1:126.002(4/14高値、大台)
前営業日終値:125.885
下値1:125.545(4/14安値後の50%押し)
下値2:125.437(4/14安値後の61.8%押し)
下値3:125.314(ピボット1stサポート)
下値4:125.087(4/14安値、+1σ、大台)
下値5:124.742(4/12安値、ピボット2ndサポート)
《10:05》
最新人気記事
-
「機械」が19位にランクイン、牧野フへの「同意なきTOB」で波紋広... 12/30 12:21
-
「人工知能」が3位にランク、AI革命は早くも次のステージ「エージェ... 12/26 12:21
-
来週の株式相場に向けて=新春はAIビッグデータ&量子関連に刮目 12/30 17:30
-
「大阪万博」が10位にランクイン、開催まであと107日<注目テーマ> 12/27 12:20
-
明日の株式相場に向けて=「トヨタ・ファミリー」が株高驀進モードへ 12/26 17:30
新着ニュース
新着ニュース一覧-
今日 15:20
-
今日 15:15
-
今日 15:10
-
今日 15:00