◆ さらに"上値追い”… - "125円回復"
「米金融正常化加速」への思惑は、さらに加速している印象があります。
このため米株価指数は“下落”したものの、米10年債利回りは“さらに上昇(一時2.79%)”しており、これに引っ張られたドル円は“125.759円”へと駆け上がりました。
こうしてポイントと見られた“125.082円(3/28高値)”を突破したことで、いよいよ“黒田シーリング(14/6/5高値:125.843円)”が見えてきました。
“ドル買い”あるいは“円売り”には安心感も漂いつつありますので、そうなると「往き付くところまで…」をいった思惑が台頭してもおかしくないことになります。
“仕掛け的な動き”も入りやすく、“さらなる押し上げ”には十分注意が必要といわざるを得ないところです。
◆ 怖いのは「円安けん制」だが、「買い場提供」の可能性も…?
こうなってしまうと問題は、昨日も記した「円安けん制」です。
これが跳び出すと“瞬間的な巻き戻し(ドル売り+円買い)”が発生してもおかしくなく、“往き過ぎ感”と合わされば、想定以上に下押す可能性もゼロではありません。
このためより注意が必要ということになりますが、それでも「日米金融当局の立ち位置の違い」は鮮明です。
これが変わらない限りは、「買い場提供」となる可能性は高い…?
オーダー状況を見ると、“125.60-85円”にはかなりの規模のドル売りオーダーが待ち構えています。
このため“上値の重さ”は意識されやすく、それでいて前記「円安けん制」が跳び出す可能性まで考えれば、ここから上の“ついていく”はリスクが高いと考えます。
それでも“戻り売り”を狙うよりも、“押し目買い”で対応したいところです。
特に本日は米CPIが予定されますので、発表前には“ポジション調整”、少なくとも“一旦の様子見”から「買い場を提供」する可能性がありますので…。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:126.210(02/5/20高値)
上値4:126.080(02/5/21高値、ピボット1stレジスタンス、大台)
上値3:125.843(14/6/5高値)
上値2:125.759(4/11高値)
上値1:125.609(4/11高値後の戻り高値)
前営業日終値:125.387(+2σ)
下値1:125.000(大台)
下値2:124.696(3/31~4/11の23.6%押し)
下値3:124.442(ピボット1stサポート)
下値4:124.237(+1σ)
下値5:124.156(4/11安値)
《09:20》
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