◆ 想定より"下値は堅く”… - 一時"124円半ば"
「米金融正常化加速」への思惑は、“リスク回避姿勢”として米株式等に重く圧し掛かりつつあります。
一方で米10年債利回りが“2.72%”へと一時上昇したように、米利回りには追い風といえる状況です。
この狭間で揺れ動いているのが為替(ドル円)ということになりますが、現時点では後者(金利上昇)が勝っているというのが実状になります。
このため“金利選好→ドル買い”が上回っており、先週末には“124.675円”へと再び上値を伸ばしました。
◆ 「かなりの規模のドル売りオーダー」が待ち構えているが…?
テクニカル的なポイントは、やはり“125.082円(3/28高値)”と見られます。
このため当該ラインを巡る攻防戦、つまり“125円の大台”を窺う動きが、注目されるところです。
「米5月0.50%利上げ」は金利先物市場で“約80%”の確率で織り込まれており、「米6月0.5%利上げ」も“50%”をすでに織り込みつつあります。
このため“金利選好→ドル買い”が促されやすく、“仕掛け的な動き”がドル円を押し上げる可能性は十分といえます。
一方で“124.80-125.10円”には「かなりの規模のドル売りオーダー」が待ち構えているとされていますので、これを突破できるかは些か微妙といわざるを得ない…?
それでも「日米金利格差」は抗いようのない事実であるだけに、ポジション調整を除いて“ドル売り”もしくは“円買い”が継続的に進行するケースは想定しづらい…?
やや“往き過ぎ”の気配は見え隠れしつつありますが、「円安けん制」等でも跳び出さない限り、“もう一段の上値模索”は十分と考えたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:125.271(14/8/12高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:125.082(3/28高値、大台)
上値3:124.762(ピボット1stレジスタンス)
上値2:124.675(4/8高値)
上値1:124.477(4/8高値後の61.8%戻し)
前営業日終値:124.298
下値1:124.000(大台)
下値2:123.780(+1σ、ピボット1stサポート)
下値3:123.661(4/8安値)
下値4:123.436(4/6-7安値、3/31~4/8の38.2%押し)
下値5:123.197(ピボット2ndサポート)
(10:08)
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