◆ “ドル買い”優勢 - 一時124円台
「日米金融当局の立ち位置の違い」への思惑は継続したことから、昨日は幅広い通貨に対して“ドル買い”が進行しました。
特に米10年債利回りが“2.6%乗せ”を達成した影響が大きく、ドル円は“124.050円”へとさらに上値を伸ばす場面が見られています。
注目のFOMC議事要旨でも『月額最大950億ドルの保有資産縮小を示唆』『0.50%利上げを複数行う可能性』が示されるなど、「日米金利差」はテーマであり続けています。
一方で、前日に「ブレイナードFRB理事の変節(最ハト派→タカ派)」が示されていたこともあり、マーケットは“織り込み済”との認識が増大しています。
このため公表後に“一旦の材料出尽くし”と捉えられる場面が見られるなど、“一方通行的なドル買い”には至っていないのが実状といえます。
◆ “125円台”に向けた再稼働と考えるが…?
「米5月0.50%利上げ」については、すでに金利先物市場では“80%近く”が織り込まれています。
また「年内6回で計2.25%利上げ」を想定した相場形成も、すでになされている実状があります。
さらに昨日の議事要旨にて「バランスシート縮小」が明らかにされたことを考えれば、前記“織り込み済”が意識されるのも当然といわざるを得ないところがあります。
それでも「日米金融当局の立ち位置の違い」を考えれば、ポジション調整以外に“ドル売り”あるいは“円買い”が継続的に進行するケースは想定しづらい…?
予断を許さない「ウクライナ情勢」も、“ユーロ売り→ドル買い”としてドル円の下値を支える展開が想定されるところです。
「思惑一辺倒」には違和感を覚えるだけに、目先は“利益確定売り(上値の重さ)”を想定せざるを得ませんが、引き続き「“125円台”に向けた再稼働」と見たいところです。
(10:30)
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:125.082(3/28高値、大台)
上値4:124.690(ピボットハイブレイクアウト)
上値3:124.370(ピボット2ndレジスタンス)
上値2:124.293(3/29高値)
上値1:124.050(4/6高値、大台、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:123.782
下値1:123.436(4/6安値、ピボット1stサポート)
下値2:123.272(+1σ)
下値3:123.178(日足・一目均衡表転換線、ピボット2ndサポート)
下値4:122.989(3/31~4/6の38.2%押し、大台)
下値5:122.848(ピボットローブレイクアウト)
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