◆ “ドル買い・円売り”+“ユーロ売り→ドル買い” - 123円手前へ
先週末の米雇用統計を受けて、マーケットは『5月さらに6月の0.50%利上げ』を織り込み始めています。
一方で日銀は『4-6月期の国債買入オペ増額』を発表していますので、「日米金融当局の立ち位置の違い」が鮮明になりつつあります。
さらに昨日は『EUが対ロ追加制裁を検討』と報じられたことから、欧経済悪化への思惑から“ユーロ売り”も進行しています。
このため金利面での“ドル買い・円売り”のみならず、“ユーロ売り→ドル買い”の後押しもあり、NYタイム中盤には“122.954円"へと上値を伸ばしました。
◆ ただ「前日高値手前で上げ止まり」が少々気になる…?
一方で“先週末高値(123.038円)”を突破するには至っておらず、“上値の重さ”も目立っています。
「逆イールド(米2年-10年債)」が米景気先行きへの思惑を曇らせているからですが、「前日高値手前で上げ止まり」が“(125円到達後は)1日を除いて全て”というテクニカルも影響している模様です。
ウクライナ情勢は予断を許さないだけに、“追加制裁→欧経済悪化→ユーロ売り”が促されやすいのは否めないところです。
一方で“リスク回避→円買い”も今は昔、現在は“インフレ高進→貿易赤字拡大→円売り”が促されやすくなっている点は否めません。
このため“ユーロ売り→ドル買い”と“円売り”が並立する可能性は高く、100ドルの大台回復を見せたNY原油がさらに上値を伸ばすようなことでもあれば…?
前記「テクニカル(前日高値手前で上げ止まり)」が気にはなりますが、少なくとも「崩れる展開ではない(下値は堅い)」との見方を継続しながら、次なる材料を待ちたいところです。
◆ ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:123.627(3/28~3/31の61.8%戻し)
上値4:123.351(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:123.204(3/30高値、3/28~3/31の50%戻し)
上値2:123.038(4/1高値、日足・一目均衡表転換線、大台、ピボット1stレジスタンス)
上値1:122.954(4/4高値)
前営業日終値:122.759
下値1:122.678(+1σ)
下値2:122.362(ピボット1stサポート)
下値3:122.261(4/4安値)
下値4:122.156(3/31~4/1の50%押し)
下値5:121.947(3/31~4/1の61.8%押し、ピボット2ndサポート、大台)
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